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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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9月5日 まさか(交渉)

 放課後のグラウンドは、サッカー部や陸上部がおり、活気に満ち溢れていた。俺たちは、リレーのパス練習に励んでいた。走り終えた橋本は、まだ眠そうにしている。おそらく、さっき寝ていたんだろうな。俺は、そんなことが頭をよぎっていた。


 俺 「もうちょい、いい感じに出せよ」

 橋本「いやいや、出してるから」

 橘 「まぁまぁまぁ、落ち着けって」

 俺 「お前がだよ」


 俺たちは、完全にリレーに焦点をあて、今を過ごしていた。


 橋本「勝てそうなのか?」

 橘 「勝てるだろ」

 俺 「まずは、予選だな」


 二人は、納得した表情を見せた。まずは、3位以内に入ることだ。横から大きな笛の音が。どうやら、陸上部が今からトラックを走り出すようだ。


 橋本「どうやったら、入れるんだよ?」

 橘 「そりゃあ、普通にやれば勝てるだろ」

 俺 「勝てるのか?」


 正直、勝てるイメージはあんまり浮かばない。健太郎たちがいる4組に対しては。


 橋本「やっぱりパスだな」

 俺 「同感だな」

 橘 「パスなんて、余裕だよ」


 橋本が勝つために考えているのに対し、橘は相変わらずノウテンキだった。


 俺 「ああ見ると、陸上選手って凄いよな」

 橋本「ホントだよな。よく、あんな風にやれるよな」

 橘 「そうか?」


 走るフォームが俺たちには眩しく見えていた。そんな俺たちを遮るように話し始める。


 橘 「アイツらに練習申し込もうぜ」

 俺 「えっ?」


 橘は、いきなり歩き始めた。コイツ、何する気なんだ?いいねー!!俺の前からは、同調するような声が聞こえてくる。同じ野球部である以上、俺はここでひけなかった。橘と橋本は、どんどん前へと足を進めていく。徐々に、陸上部の奴らとの距離が迫ってくる。何人くらいだろうか?3.4人か?既に走っている部員を合わせると、8人ぐらいにはなる。座っている中には、3年の若林、二宮がいた。まさか、アイツ話すんじゃねぇーだろうな?さっきまで、俺の左前にいた橘たちは、俺が見ていた右前へと方向を変えていく。あーあ。頭で想定していた通りプランが展開される気しかしなかった。


 橘 「うぃーす!!」

 二宮「おお!どうした?」


 休憩していた二宮は、丁寧に二宮の話に耳を傾けてくれたみたいだ。


 橘 「俺らに走り方教えてくれよ?」

 二宮「なんだよ、それ。俺たち今部活してんだよ」


 二宮の言う通りだ。


 橘 「頼むよ」

 二宮「教えることはできないけど、横で一緒に走るか?」

 橘 「よっしゃ!!」


 半ば強引に交渉を成立させた、橘はさすがとしかいいようがなかった。

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