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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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8月15日 参考書

 店内はとても明るく、とても広い。俺は、参考書コーナーを求めて散策をしていた。一般受験をするのであれば、残り5ヶ月程度。こんなに呑気に構えている場合ではない。俺は、奥深くに足を踏み入れると、そこにはザラりと本が並んでいた。参考書だけでもこんなにあると、どれを買えばいいかまったくわからない。大学受験を制するために最も必要な本は何なのか?合格への道を開く完璧な教材を探していた。

 さっそく、俺は棚から1冊の本を手に取ってみた。目次をざっと読み流し、カバーを詳しく調べる。情報量は多い。「うーん、これじゃない気がする」。俺は心の中でつぶやき、本を棚に戻した。そもそも、英語の参考書を買うので合っているんだっけ?まだ、俺はその程度だった。国語、数学、社会、理科とたくさんある中で、英語に時間を割いていいのかすらわからない。店内には、あらゆる教科の参考書がずらりと並んでいる。そして、2冊目の本をとってみる。今度は、情報量は少ないけど、問題も少ない。これでもないな。俺は、すぐさま本を閉じ戻す。この後もその作業を繰り返してばかり。

 あぁー。どれもしっくりこない。嫌なため息が漏れた。すると、後ろから声をかけられた。「何かお探しのものですか?」。もしかして、さっきのため息が漏れていたんじゃないか。俺は、少し恥ずかしくなってしまう。照れるのを隠しながら、俺は、英語の参考書を探してますと答えた。店員は、俺の話を聞きながら、参考書を探し始めた。こんなことさせるつもりじゃなかったんだけどな。名札には、"夏目"と書かれていた。見た感じ大学生だろうか?高校生と言われても驚かないくらいあどけなさを感じていた。

 店員は微笑みながら、1冊の本を手渡した。「これは、受験生に人気の英語の参考書になります。見て見てください」。店員の言葉を聞いてうなずきながら、受け取った参考書に視線を向けると、その表紙には「英語総合問題集」と書かれており、帯には受験生人気No.1と。パラパラとめくってみると、膨大な数の問題と詳細な解説が書かれている。確かにこれなら、問題を解くだけでなく終わらずに解説も読むことができる。一気に俺の注意を引いた。「これかもしれない」。すると、さっきの店員が再び話し始めた。「すべての分野を網羅しているので、この一冊で受験対策ができる効果的な参考書になります」。彼女の一言で私は、この本に決めたのだった。

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