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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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8月14日 新たなる目標

 野球が終わってから、時々不思議に思う。俺が本当に野球をしていたのかと。なんでそういう気持ちになるのかはわからないけど、これまでずっとしてきていたことをしなくなるというのはなんとも言えない気持ちだ。ここから、勉強してどこの大学を受けるか。そういう話になるんだろうな。夏休みも残り10日程だ。野球部のみんなは、どういう進路を決めるのだろうか?

 エースの橘とキャッチャーの橋本は、スポーツ推薦で大学に行こうとしているらしい。どちらも2次試験でスポーツテストがあるらしく、今も勉強せず後輩の野球部員と一緒に練習しているらしい。キャプテンでファーストだった川中、セカンドの健太郎、センターの優大、早川、山田たちは、国公立大学を目指すために今頃、猛勉強をしているところだろう。そして、サードの佐伯、ピッチャーの竹田、葛西は一般の大学受験を目指している。セカンドの飯田は就職を目指しているというのを聞いていた。

 それぞれが新しい道を目指している中、俺はまだ決めきれていない。そこまで焦る気持ちはないが、とりあえず勉強をしている、そんな感じだった。夏休みの宿題を終えた俺は、明日から何をしようかと考えていた。とりあえず、参考書でも勝って勉強を始めるのがいいのか?自問自答をしつつ、俺は勉強道具を机の上に置き、立ち上がった。みんな新たな一歩を踏み出しているというのに。はぁー。俺はため息をついてしまっていた。肩が大きく上下して、胸が張り裂けんばかりに押しつぶされているような感覚だ。決して、そんな大げさな悩みではないはずなのに。部屋に閉じこもっていたら、よくない。部屋から出て、俺はベランダから外の空気を吸った。無力感の波が少しずつ消える。けど、現実を考えるとやる気が失ってしまったかのようだ。

 なんだか、外の空気を眺めていると無性に野球がしたくなってくる。これは、俺に勉強させないための誘惑か?今、もう一度野球したらとても楽しいんだろうな。俺は、そう思っていた。この前、川中が言っていた。9月に俺たちと最後に紅白戦をすると。それが、おそらく高校生活最後の試合になると思う。3年vs1.2年。考えるだけで楽しみだけど、今の俺では胸をはっていけない。後輩に、先輩が頑張っているんだという姿を見せなければならない。そのためにも、俺は新たなる目標を見つけ気合いを入れる必要がある。そんなことを考えながら、俺は再び部屋に戻ったのだ。

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