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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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8月4日 淮南高校戦7

 もうすぐお盆かぁ。俺は、親と一緒に実家に行くことに決まった。実家は、山梨にあり少し遠い。それでも、ずっとここにいるよりはいい気がした。負けてからずっと悶々としていたし。何か気分転換できるんじゃないかと思っていた。


 ー7月29日ー


 4回裏も抑えたが、流れが全くこない。なかなか点が入らないことにヤキモキしている。苦しいな、この展開は。聖徳高校ナインみんながそう思っているんじゃないかと感じた。この5回も無死1.2塁というチャンスだったが、もうニ死2.3塁。ホームが遠い。打席に入ったのは、1番の侑大だった。俺は、ネクストバッターサークから見つめる。回ってこい、回ってこい。祈るように祈るように。神様は、俺の味方だろうか?0対0の流れを変えたい。しかし、それには、流れを変えないといけない。ここまで、田中の好投になかなか応えることができない。

 侑大の打球は、ショート正面。一塁に送球され、スリーアウトとなってしまった。一塁を駆け抜けた侑大は、悔しそうにしながら、ヘルメットをとった。まだ、試合が終わったわけではない。キャプテン川中が大きな声を出した。俺は、自分が副キャプテンであることを忘れていた。慌てて、チームを鼓舞するように手を叩いた。そうだ、俺たちは、こんなところでは終われない。どこのチームより長くやるんだ。ベンチに帰ってきた侑大を指差しながら、大きな声を出した。まだ、負けているわけじゃない。同点だ。田中や橋本も勢いよくグラウンドに飛び出した。

 このままいけば、まだチャンスはある。向こうのエース湯浅も疲れている。田中が粘り強く投げてくれればきっと。ショートの守備位置についた俺は、サードの佐伯、セカンドの健太郎を指差しながら、行けるよ!!と。投球練習を終えた田中は、再び投げ始めた。相変わらず、いいリズムでバッターを打ち取っていく。7番長尾をセンターフライ。8番の新内をサードゴロに打ち取り、この回もツーアウトまできた。ここで、湯浅か。俺たちは、少し後ろの方に守りを変えた。すると、田中の初球を振り抜いた。投手の頭上。捕れる!!心の中で叫んだ。鋭い打球に反応した俺は、二塁ベースに向かって走り出す。思いっきり伸ばしたグローブの中にボールがおさまる。捕球したボールを一回転して素早く一塁の川中に投げ込んだ。俺の素早い動きに、観衆はどよめきと拍手が聞こえる。田中、健太郎たちが満面の笑みで俺を迎えてくれたのだった。

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