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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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7月19日 練習試合(群馬北高校戦)6

 俺は、坂道ダッシュを繰り返していく。もう少し、雨がやめば練習も参加できるのにな。いろいろな思いを抱えながら、走り出した。


 ー7月14日ー


 俺の第3打席目が回ろうとしていた。ここまで、6回が終了し0対11。ワンサイドゲーム。自分の手でなんとかしたかった。ピッチャーは、中西から左の高見が上がってきた。高見は、真っ直ぐとカーブのピッチャーのイメージでネクストバッターサークルから見守った。

 5番佐伯がどんなバッティングを見せてくれるのか。俺は、今日の試合をふりかえっていた。今日は、1回表の俺たちの攻撃で全てが決まったと言っても過言ではなかった。本来、あそこで先制点をあげるべきだった。というより、あげなければならなかった。

 初回、中西の乱調は、俺たちに思っていない幸運だった。1番侑大がファーボールを選ぶと、2番健太郎も粘ってファーボールをもらう。そして、3番橋本は、きっちり送りバントを決めて、1死2.3塁という思ってもいない展開になった。しかし、4番川中がストレートに三振。そして、佐伯が死球で塁に出たのだった。

 この後の俺の打席。中西の思い通りにやられてしまったのだ。佐伯が打ち取られ、俺は、3打席目のバッターボックスに立った。1打席目と同じように流れを断ち切らないようにピッチャーを見つめた。

 初球から打ちにいく。そう決めて、俺は構えた。高見は、軽く足を上げ、左腕からボールが放たれた。ストレートのタイミングでバットを出した。ソフトテニスボールを打ったような感触だった。打球は、高く上がっていく。

 レフトは、三塁線ギリギリ後方へと走っていく。自分が思っていた以上に打球は飛んでいた。入るか、入らないか。レフトは、スタンドギリギリまでのところへ来たが、ボールは落ちてこなかった。三塁塁審は、手を大きく広げた。つまり、ファールの合図。どうやら、打球は三塁線ファールゾーンへと切れていってしまったみたいだ。

 フェアだったらな。ため息が漏れそうだった。仕切り直しの2球目。さすがに同じストレートはないだろう。そう思い、変化球に的をしぼった。意表を突かれた。高見は、またしてもストレートを投げこんできたのだった。ストライク!!。こういう形で追い込まれるとは。想定外だった。3球目は、渾身のストレートだった。勝負は、さっきの2球目で決まっていたのかもしれない。俺は、バットの芯の方を手に持ち歩き出した。

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