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日常で世界を変える(八幡編)  作者: mei


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7月12日 聖淮戦24

 運命のベンチ入りメンバーが発表された。俺は、背番号「6」をもらったが、どこか不思議な気持ちになっていた。もらって当たり前という感覚があるからか、他のメンバーとは違うのだろう。

 俺の背番号「6」を渡してきた後から、大きな異変が起きた。背番号「7」が田中へと変わり、背番号「9」が田畑になった。聖淮戦から、小川と安田が変更して、俺たちメンバーも驚きを隠せなかった。

 背番号を渡した後も、俺たちはいつも通り、練習をしていた。「7」と「9」の背番号をもらえなかった小川と安田は、どこか元気がなさそうな様子だった。ただ、試合に出るとは、別なのだから、まだ諦めてはいけなかった。俺は、二人の姿を見ながら、外野守備をしていたのだった。

 

 ー6月13日ー


 橘が指差した視線の先にいたのは、波田野由貴だ。彼女は、俺と同じ中学校で昔、付き合っていた。彼女を見るのは、3年ぶりだろうか?どこか懐かしい気持ちになっていた。たしか、彼女も、中学校の時は、女子バスケ部だったはず。高校では、部活に入っていないのか?自分の中で疑問が浮かんだ。

 昔は、どこかあどけなさが残っていたが、今は、大人っぽくなっている気がした。身長も伸びて、制服の着こなしも昔と違う。耳には、イヤリングもしている。少し大人びた彼女は、他の女子生徒と話しながら、応援をしているみたいだ。

 彼女と出会ったのは、中学1年生の時。俺がクラスで遊んでいたら、声をかけてきたのだった。当時、彼女は、俺と仲の良かった冴島に用があったらしい。でも、直接声をかけられずに俺の方にきたとか?そんな感じだった気がした。

 試合は、後半18分まできた。24対27で淮南高校が3点のリードを保っていた。再び、古屋がボールをもって、前に進む。頼みの中野もさっき古屋にボールをとられてから、様子がおかしかった。古屋は、大野を抜いて、シュートを放った。ゴールネットを見なくても、なんとなく入る気がした。案の定、ボールは、綺麗にゴールネットへと入っていった。

 さっきの中野へのボールカットといい、このシュートといい、試合を決定づけてしまう場面での活躍が目立つ。古屋は、オフェンスからディフェンスへと戻っていく。聖徳高校は、大野から高田へとボールをつないで、攻めていく。淮南高校は、古屋と佐藤中心に声をかけていた。聖徳高校は、本来ホームなはずなのに、アウェーのような雰囲気になっていた。


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