7月3日 聖准戦15
今日は、久しぶりの部活が休み。俺は、ゆっくり野球雑誌を見ていた。甲子園を目指した特集が行われていた。
ー6月13日ー
健太郎「そろそろいこうぜ」
俺 「おう」
残っていた健太郎、竹田と一緒に体育館を目指した。ここから、体育館までは、約1分ほど。少し、離れているが外にも大きな音が漏れてきている。
健太郎「バスケ部って、今、強いの?」
俺 「どうなんだろうな?」
竹田 「そんなにじゃねぇの」
俺たちは、横に並びながら歩く。
竹田 「バスケ部って言えば、高田さんよね」
俺 「高田さんって、中学校の時に強豪校からスカウトきてたんでしょ?」
健太郎「そうそう」
健太郎は、高田さんと中学校が同じだった。
竹田 「そんなにバスケ上手いのに、なんで聖徳なんだろうね?」
健太郎「聖徳に1つ上の代が強かったからだよ」
俺 「どういうこと?」
横から、淮南高校野球部の生徒が二人歩いてきた。そのまま、俺たちの前を歩いていく。
健太郎「たしか、1つ上の代のバスケ部って、県大会で優勝するくらい強くて」
俺 「そうだっけ?」
聖徳高校女子バスケ部に強い印象は、あまりなかった。
健太郎「うん。喜早柚月っていうすごい奴いたんだけど知らない?」
俺 「あっ、なんか聞いたことある」
どこかで聞いたことがあるようなないような。
竹田 「その人って、ショートカットの人?」
健太郎「うん。その人は、高田さんより上手いらしくて。その人から誘われたから聖徳来たんだって」
喜早柚月。頭の中で繰り返した。
俺 「へぇー。すごい人がいるんだね」
竹田 「その人は、今、どこいるの?」
健太郎「その人って、喜早?」
健太郎は、横にいる竹田に聞き返した。
竹田 「うん」
健太郎「今は、光生大学だよ」
光生大学といえば、ラグビーや野球などが強くて有名な大学だった。
竹田 「あそこって、めちゃくちゃスポーツ強くない?」
健太郎「全国トップクラスだよ」
俺 「そんな人が聖徳にいるなんてな」
一年前にそんなことを考える余裕なんてなかったなぁ。
竹田 「信じられねぇよな」
健太郎「ホントそれな」
気づけば、大きな声援が広がる体育館に着いていた。すると、前にいた淮南高校野球部の二人組が俺たちの方を振り向いた。




