つまらく
ふと思ったことはないだろうか。
今まで生きてきた意味はあるのだろうか。
学校っで授業を受けて交友関係を広げて、テストを受け、テストの結果について語り合う。
そして、結果が悪いと「勉強って意味あるの?」「何のために勉強してんの?」と。
一度考えてみよう。人生とは何か。そこに意味はあるのか?
俺は、そんなことをふと思ってしまった。
なんでそんなことを思ったのかは不明だが、勉強に意味があるかなんてわかるはずがない。
遠い未来大人になってわかるはずだ。
では、趣味はどうだろうか?
ゲームをして何か意味があったか?
そう言われると、何も言い返せない。
それじゃ、生きる意味がないじゃんと思ってしまうだろう。
当たり前であろう。人生に意味を見出すのは他の誰でもない自分なのだから。
ちょっとかっこいいかもとかおもってしまっていると、急に抱きしめられた。
同じクラスメイトであり、幼馴染の唯だ。
「何考えているの?また考え事?」
もう中学生にもなって抱きしめられるのはやめてもらいたいが、
考え事をしていたのは事実なので肯定だけはしておく。
「ああ」
最近の口癖は「ああ」である。無意識に言ってしまうのだからしょうがない。
「もう、またああって言って。何考えてたのか教えてよ」
「お前には関係のないことだ。気にするな」
「関係のないことなら別にいいでしょ。お・し・え・て」
かわいくいったつもりだろうが、全然かわいくない。
てのは嘘で本当はめっちゃかわいい。
でも、そう悟られないように冷たく対応する。
「ダメ。お前に教えて何になるんだよ。なんか俺に得はあるのか?」
「むむむ...。どうしてもダメ?」
「ダメだ」
さっさとあっちへ行ってほしいものだ。
さっきから「あの二人やっぱり付き合ってんじゃ」とか「あいつらイチャイチャしすぎだろ公共の場ではやめてほしいな」とか聞こえてくる。
失礼極まりないな。ほんとに。
「そろそろ放してくれないか。周りの目線が痛い」
最後の頼みだと付け足して言うといつもよりすぐに放してくれた。
そんなことがあったおかげでトイレに行けずに授業が始まってしまった。