第9話
「別に、仕事の話をしてもいいと思うんだけどな」
ベットの上に寝そべりながらため息をついていると、足音が聞こえた。そして、ドンッと扉が壁にひびが入りそうなくらいの勢いで開いた。
「先輩、銀介さんに呼ばれてるガ」
「……ガ?」
見かけない顔。……と、個性的な口癖。服装は、COLORの制服ではなく私服。新人だろうか?
「ゴメンねぇ。ついでに言っておけばよかったね、仕事の詳しい情報。ヒカリのカケラを探す…… っていうのが大雑把に言った仕事なんだけど、そのカケラがどこにあるかまでは分かっているんだ。ただ、そのある場所っていうのがね。今回の場合は、怪物の中核なんだ」
銀介は思いっきり笑いながら普通に怪物の中核と言い、周りのメンバーは時間が止まった。
「? どうした?」
「い…… いや。なんでもないです。で、その中核に行くにはどうすれば、いいんですか?」
「もちろん、怪物を倒すんだよ。で、1人じゃ大変だろうと思ってさ、ギアと一緒に行ってもらおうと思ってるんだけど……」
「ギアって、だれですか?」
「ああ、紹介がまだだったね。さっき、蒼を呼びに行ってもらったんだ。彼はいろいろとあって、COLORよりも大規模な集団の…… 何だっけ?」
「キボウですガ」
「そうそう、キボウ。そこから配属されたんだ。今、18だからサイ使いとして仕事を始めて、2年になる。色は、黄色。サイ以外にも能力を持っているらしいけど、今は話せないな。実戦には慣れてるっていっていたし、大丈夫だと思うよ。」