第8話
「え……」
「だから、私も学校へ行くことになるのでさすがにこの名前じゃ怪しまれるので、偽名を考えてくださいといっているのです」
ウンディーネ(エレメンタル・スピリット)に勝つ=最強の称号の様なものを手に入れたも同然で、僕はヒカリのカケラを手に入れる任務を始めて頼まれたと、同時に学校へ行くことになった。
その学校の校長は、元サイ使い。つまり、サイのことを知っている人で、とりあえずある程度はサイのことがばれても大丈夫(らしい)。場所がいまいち分からなくて、今の今まで学校に行ってなかったというか、行けなかった。
一応、白阿修羅に勉強は教えてもらっていたから大丈夫だと思うが、それよりも心配なのは、このウンディーネのことだ。今、(銀介さんに)呼び出されて行ってみるとウンディーネに、
「私も学校へ行くことになるのでさすがにこの名前じゃ怪しまれるので、偽名を考えてください」
と言われ、今に至る。
「行き成り偽名を考えろって言われても……。それに」
「あ、姿の方は大丈夫です。自由自在なので」
「はぁ……」
とりあえず、思いつくだけ書いてみる。
「やっぱりコレですかねぇ」
「う〜ん…… やっぱりコレだろ……」
「って、候補あるのかよ!! てか……はぁ。突っ込む気がなくなってきた……」
「で、どうする? 名字は決まったから、名前を決めないとな」
「コレ…… どうですか?」
さっきの紙を見せてみる。僕が書いたものを全部見つめてから何かを決めたように頷いた。
「いいな、コレ。ありがとう、蒼。じゃあ、この名前で連絡しとくよ」
「……」
「ん……。どうした? 蒼」
「それだけ…… ですか?」
「それだけ。部屋に戻ってもいいよ。……あ、制服? それは、まだ届いてないけど」
「い…… いえ。し…… 失礼します……」