第7話
この雨の中で出したサイがもつ時間は、せいぜい2〜3秒といったところ。さらに、ウンディーネの周りは超集中豪雨で1秒ももたないだろう。ウンディーネの攻撃は、その1秒で受け止めて跳ね返すしかない。破壊までは出来そうにない。
「水よ…… 主にふさわしき者を示せ…… マリンアタック!!」
ウンディーネは、棒を右から左にまっすぐ振った。その直線から巨大な水の球体が凄い数で飛んできた。1発目を右に避けた。が、弾けた滴が服にあたり、あたったところが溶けた。
「酸!? クッ!」
一瞬でかなりデカイ盾をつくる。自分にも、こんなに力があるなんて驚きだ。だが、近づけば酸と雨にやられサイは使えないだろう。
でも僕は、この戦いに勝たなくてはいけない気がする。そうでもなきゃ、ウンディーネは雨を降らせてすぐにあの棒で、僕の数センチしか残っていない武器を破壊したはずだ。だが、何故僕に契約を求めているのかは謎だ。
「早く勝たないと、溶けますよ」
「!! 服が……」
雨まで、酸化し始めた。早く決着をつけないと大変なことになる。もしかして、サイが溶ける効果は消えているかもしれない。そう思って、試しにサイを使ってみる。思ったとおりだった。サイは溶けない。上と前に盾のようなものを作りながら、近づいていく。が、ウンディーネの周りの集中豪雨地帯に入るとサイが溶け始めた。
「っ!」
サイが溶ける効果のある酸性雨が降っていた。肌まで酸で火傷のような感じになっている。だが、サイが溶ける効果は少なくなっているようだ。
「そうか、こうすれば良かったんだ!!」
上に盾を作る。ウンディーネは、棒を構えた。
「無駄です」
「無駄じゃ、無いよ」
左手の盾と同時に作った剣で、ウンディーネの武器を斬り刻んだ。カランと武器の破片が落ちる音の後、雨と水の球体の攻撃が已んだ。
「勝負終了。蒼の勝ち」
「勝った……」
「やったな、蒼」
「はい!」
蒼「てか、7話目で最強の称号って……」
ノ「いーの。作者だって、投稿してから「何か物語り進むの速過ぎね?」ってな言ってたし。しかも、何か蒼の性格変わっちゃってるし」
蒼「あ、ホントだ」
ノ「ま、作者の得意な性格は『アリスと幻と』のアリスみたいなオレ様系だし、しょうがなくね?」
蒼「なに、告知(?)してんですか!?」
ノ「ま、いいってことで。それよりも……」
蒼&ノ「意味不明なものしか書けない(しかも常識の無い)作者の作品を見てくださった方々、ありがとうございます。そして、いろいろとすみません!!」
作「次からは、蒼の初任務・学生生活の話に移ります。そして、長いあとがきすみません」