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COLOR  作者: D−Dream
55/67

第55話

「どうする? みんな分かれていくか、全員まとまっていくか」

「銀介は1人にしたらダメ」「方向音痴のくせに」

「はうっ!」

 言葉の槍が銀介につき刺さる。涙目になった銀介はわざとらしく「えーん」とか言っている。

「数人ずつのチーム行動にすればいいのではないですか?」

「それだ! それでいいな、うん」

 ウンディーネの提案に、銀介が乗っかり、強引に話を進めようとする。さっきの言葉の槍は意外と深く刺さっていたようだ。

「えっとじゃぁ……。オレと蒼とウンディーネ、エリーとギアとノームの2チームでいいか?」



「あら? 2手に分かれたようね。まったく、こっちのことも考えてほしいわ。そうね…… ポーンとビショップの2人に出てもらいましょうか」

 城の1室で透し見をしていたクイーンが口を開いた。近くにいる仲間に指示を出し、再び口を閉じた。

「はーい、分かったヨ」「ズタボロにしてきてもいいかしら?」

 2人は指示を素直に聞きとめ、それぞれの目的へと歩き出す。言葉が足りなくても、2人には伝わったようだ。

「さぁ……。もうすぐでショーの開幕よ? ウフフ」



「多分って…… どういうこと?」

「昔の銀介を覚えているか、白狐?」

 白狐は少し上を向いて考えて、口を開いた。

「髪の短かった頃の? 覚えてるけど、なんで?」

「あの頃の髪の短さの銀介だったんだ。オレたちがいないうちに、切ったのか……?」

「それはないと思う。あれって、確か何かの願掛けとか言ってたと思うんだけど」

「願掛け?」

 白狐はうなづいて銀色の瞳を細めた。

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