表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
COLOR  作者: D−Dream
48/67

第48話

 金色の毛並み。凛々しく立つ獣。

 それがギアの立っていた位置にいる。

「お前……? ……! 半獣族か!」

《……ああ。呪われた一族の末裔だよ》

 響いてきた声は、ギアのそれそのものであった。が、ほとんどの人は耳慣れない言葉に首を傾げ、それを気にしていなかった。

「過去にとある罪を犯した。その罰として子孫に時々表れる呪い。その呪いによって、人でもなく、獣でもない存在とされてきた一族だよ」

《ああ。……それがオレの一族だ。今は人と獣を自由に往き来できるが》

 金色に輝く毛並みが風になびく。その金色に包まれた顔が少し、厳しくなった気がした。

「でもラッキーだったよ。そんな面白いヤツと戦えるなんて」

 マインゴージュで顔を隠すように持ち上げて、ニッと笑みをこぼす。心底楽しみで、笑みを我慢できないといったところか。

 ルークはギアの後ろに――蒼たちに手を出すなとでも言わんばかりに――サイで釘の連なったようなバリケードを作った。

「さあ、戦おうか!」

 ギアが低い唸り声を出す。その声によるものか、ギアは闘気に包まれた。

 それを見たルークがククッと笑う。そしてマインゴージュの盾部分をサイで大きく強化した。ついでに例のマークも盾に刻まれた。

 ギアが大きく跳躍し、その勢いのまま爪をふりかざる。当のルークはマインゴージュの盾部分で攻撃を受け流す。

 攻撃を向こうに押しやると、剣部分で斬りかかる。ギアはそれを横に飛び退けて避ける。

 着地した反動で、再び切りかかる。それをルークが……。

 そんな攻防が続く。……が――


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ