表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
COLOR  作者: D−Dream
47/67

第47話

「準備はできたか?」

 定刻通りに集まったメンバーに声をかけた。

 皆は神妙な顔つきでうなづくことで、その強い意志を銀介に返した。

「行くぞ……!」


 目的地の運命の樹が見えてきたところで、大樹の下で人影が見えた。

「人……?」

 その声に気付いたのか、ゆっくりと蒼たちの方へ視線を動かした。

「やれやれ、やっとお出ましか」

 体を預けていた木から、スッと体を浮かす。細身の男だ。

「準備が整うまで、お前たちの相手してろって。オレのワガママな姫さんからの命令」

 数歩歩みを進め、ルークは軽く礼をした。

「オレはルーク。よろしく」

 ルークは顔を上げると、ニッと笑った。顔の左側を仮面でおおっている。

「さすがのオレも、この大人数を一気に相手できるほど能力は高くねぇんだ。誰から戦ってくれんの?」

「……」

 蒼たちは全員、武器を構えた。

「おいおい。一気に相手できねぇつったじゃん? 遊びなんだしさ、気楽にいこーよ」

 ルークの武器は剣と盾が一体化した、いわゆる“マインゴーシュ”のような武器だ。

「……オレが行くガ」

「ギア……」

 歩みを進め、ギアは振り返って蒼たちをジッと見た。

「早く先に進むべきだガ。本気出す」

 ルークを見直して、大きく呼吸をする。

 闘気とでも言えるようなものがギアを包む。蒼とギアがポーンにあった時のように、ギアの居る辺りから風が吹き上がる。

「ペッペッ。口ん中に砂入った……」

「……銀介さん……」

 その闘気がはじけると、そこには――

《本気で戦うガ》

 ―-いつものギアは居なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ