表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
COLOR  作者: D−Dream
41/67

第41話

  ヴィルーフは口を開いた。

 「舞台は整った。残りは役者だけだ。幕はもう開けている」

 「それはどうい……」

 「伝えることは伝えましたよ。ちなみにこの方は、私ではありませんので」

  神が問う前にヴィルーフは霞と消えた。


「というのが、神話のセリフだガ」

 神話の本をたたみつつ、ギアはそう言った。

「たしかに似ているな。ちなみに決戦の場はどこだ?」

「それは、確か……」



「う゛……」

 白阿修羅が目を覚ました。

「気がついたか?」

 黒夜叉の声が聞こえ、白阿修羅はホッとした。

「ここは?」

「分からない。鍵がかかっていることから考えたら…… 敵陣で監禁状態ってとこかな」

 黒夜叉の表情が曇っているのが、言葉――言い方から見なくても解る。拘束されているわけではないので、まだマシだが……。白阿修羅――白狐には思い残しがあった。

(どうしよう……。あの実験がまだ終わってない……)

 白狐の曇った表情を見てか、黒夜叉――玄が声をかけてきた。

「どうした、白狐? 腹でもへっ……」

 言葉を遮るように、腹の虫が鳴いた。玄が恥ずかしそうに頭をかいている。

「なんか、腹減ってきたな。なにか食べ物ないかな?」

 あたりはドラマなどでよくある牢屋のような造りだ。二段ベッド以外、物が見えない。



「場所は“空”ガ」

 ギアが口にしたのは、みんなの予想を裏切る回答だった。

「そ、空?」

「そうだガ。両サイドのサイ使いが作った場所が、決戦の場に選ばれたガ。……平和の象徴として作られていた“天空公園”が……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ