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COLOR  作者: D−Dream
37/67

第37話

「いや、死ぬまでいかなくていいか。とりあえず、意識を飛ばせばいいか」

 風を切る音が2人の耳をかすめた。そして、1拍おいて2人の体が後ろへと飛ばされた。

「きゃぁあ!」

「うわぁっ!」

 飛ばされた白阿修羅は頭、黒夜叉は背中をしたたかに打ちつけた。白阿修羅はそのまま動かなくなってしまった。

「大丈夫か、白狐! 白狐!?」

 黒夜叉が懸命に呼びかけるが、反応がない。

「白狐はもう飛んだな。あとは玄だけだな?」

 ルークがゆったりとした動きで近づいてくる。青龍刀を取り出し、いつでも応戦できるようにしておく。

「オレの名前……。共通の知り合い……か?」

「さあ? どうだろうね? そろそろいくぞ」

 ルークがかまえながら言い終わると同時に、武器を持つ手を狙って攻撃を仕掛けてきた。攻撃をはずしてもなお、攻撃を仕掛けてくる。その攻撃は身体能力の高い黒夜叉でさえ、攻撃をさばくので精一杯なほど早い。

「ウァッ!」

「ほらほら、どうした!? その程度かぁ!? もっと楽しませてくれよ!」

 攻撃をはじいた勢いで、倒れる。ルークは精神が高揚しているのか、その顔にゆがんだ笑顔を浮かべる。

「お前はいっつもそうだったよなぁ! 戦っている最中に絶対に転ぶ。ここぞっていうときほどな!」

 ルークは口元をペロリと舐めると、武器を作り出した。盾と剣が一体化した特殊な武器だ。その武器の盾の部分にマークが刻まれている。そのマークを見た黒夜叉は目を見開いた。

「そのマーク…… 翡翠(ひすい)か……?」

 その言葉を聞いたルークは顔色を変えた。

「その名前で呼ぶなと言っただろうっ!!」

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