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COLOR  作者: D−Dream
26/67

第26話

「蒼、また仕事を頼みたいんだけど」

「はい?」


 今回は、すごく深い森に行くことになりました。1本の大樹にヒカリのカケラがあるらしい。上空から偶然見えただけで、ハッキリとした場所は分からないが。

「で、今回一緒に行くメンバーなんだけどさ……。みんな出払っててね……。一緒に行くのは」

 ここで銀介は1度ふっと力を抜き、息を吸った。

「ぼっくでぇぇす!」

 銀介はテンションをかなり上げて、叫んだ。

「……」

「すみませんでした……」



 森に着いたところで、迷わないように木に印をつけていく。木の枝に、銀介がサイで印をつけるそうだ。

「あれ? ウンディーn」

「いますよ、ここに」

 全部言い終わる前に即答。

「さすが、ウンディーネクオリティー……」

「銀介さん、殴っていいですか?」

 これも、ウンディーネクオリティー。

 その深い森に、銀髪の人のものと思われる悲鳴が響いた。


「で、ヒカリのカケラってどこら辺にあるんでしょうか?」

「んー。もう少しかな?」

 そんな感じで歩き続けて、足が棒になりかけたころ。

「着いたよ。ここだね……」

 見上げると、大樹の葉の中に何かが光っている。それは、見覚えのある暖かな光だ。そして、その光の下には――。

「――人? 何で、こんなところに?」

 その声を聞いて、人影がこっちを向いた。

 長い髪が、風で揺れている。その顔を見て、銀介が固まった。

「久しぶり、蹴り鬼君? それとも、銀介って言った方がいい?」

 顔にかかった髪を上げながら、彼女は言った。

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