第23話
「皆さんは、コスプレ事件を覚えているだろうか? そう、あの――」
「なにブツブツ言ってんだよ、玄?」
「玄ー! 白狐ー! 食べ終わったら、蒼にサイの使い方教えてやってくれ」
ここは本部内の食堂。暗いオーラをまといつつ、うどんを食べているのは黒夜叉。その近くの席から突っ込んだのは白阿修羅。そして、入り口近くから叫んだのは銀介。
「……聞いてるのか、玄?」
虚ろな目をしながらうどんを食べる彼には声が届いてないようだ。
「銀。無理だ。“いつもの”で喝入れてくれ、こいつに」
「……良いのか?」
銀介は周りの人に許可を取るように見渡す。その場にいるエリーが頷き、耳をふさいだ。白阿修羅も同じように耳をふさぐ。
「じゃぁ……。すぅぅぅ(息を吸う音)……。ヴォォォォォォォォォォォォイ!」
黒夜叉の耳元で、大音量のデスヴォイスが炸裂した。ワンテンポ遅れて黒夜叉が意識を戻す。
「っ! ……あれ、食堂?」
「玄。食べ終わったら、白狐と一緒に蒼にサイの使い方教えてやってくれないか?」
「おう」
「蒼、お前はサイの能力をどこまで使ってる?」
「えっと、形を作るぐらいなら」
そういいながら、サイを使って球体を作ってみる。
「なかなか綺麗に作れてるな……。よし、コレなら。いくぞ、白狐」
「ああ」
二人が意識を集中しサイを使う。まだ形になっていない粒子状のサイが混ざり合う。そのまま、サイが固まり球体へと仕上がった。その球体の色は――
「――灰色……」
長い間更新してませんでした。部活もいそがしく、絵ばっかり描いていました。
……この、めんどくさがりメェ!ってな感じです。がんばっていきます、これからも(倒置法?)。……あ、ちなみに銀介は裏設定では、過去にデスメタルとかそのあたりのバンドを組んでいた経験があるようです。それでは。