第21話
ぞろぞろと、みんな並び始めた。
「えっと、蒼君と愛さんは最後の列に並んで。これでみんな、並べたね?」
先生が、前のほうに走っていく。前にたどり着くと、声を張り上げた。
「準備は、いいねー? よーい、始め!!」
掛け声とともに、意識を集中して球体を作り上げる。
「5・4・3」
残り5秒を切った。出来ている球体は、直径5センチくらいだ。
「2・1!」
最後の最後に、もっと集中する。
「0!! そこまで!」
終わりを告げる合図が聞こえる。その前には、直径30センチぐらいの球体が浮かんでいた。
「すげ……」
隣にいた男子の口から、そう言葉がこぼれた。みんなの作った球体は、15~20センチぐらいがほとんどだ。その男子の言葉がきっかけだったように、ざわめきが起こった。
「すごいわね……。最初…… しかも転入2日目で」
先生の、そんなつぶやきまで聞こえた。実際、なんだかいつもと違う感じだった。最後に爆発的にサイが発動したような感じだ。
「って、感じですごかった」
紅茶を飲みながらウンディーネは本部の食堂で、エリーに話していた。
「本当にその後のテストも、なかなかでしたよ」
「彼、やっぱり凄い潜在能力をひめていたのね。ふふふ、あの子も早く会ってみたいって言ってるわ。その、『天空界の守護神』にね」
「でも、無理なんでしょ? あの子はまだ」
珍しくウンディーネがタメ口で話している。そして、いつもは無口なエリーも良く喋っている。
「ええ……。まだ、精神体を保っているのが限度みたい……」
エリーは、悲しそうな顔で答えた。
皆さーん、あけましておめでとうございまーす!!
……もう、3月だって?
……すいません。なかなか、続きが思い浮かばなくて……。
でも、今はだいじょうぶです!!
これからはバンバン更新していきますよー!!(気持ちだけでも)
それでは。