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COLOR  作者: D−Dream
19/67

第19話

「はぁ。疲れた」

 前の席に座っている九火を見た。6時間目(最後の授業)の途中(といっても、開始10分ぐらい)から眠り続けている。

「ZZZ…… ブツブツ……」

「? 寝言?」

「ZZZ…… セリャフィミュ……」

 セリャフィミュ? 熾天使(セラフィム)の事か? それにしても……

「セラフィムが出てくる夢って、いったいどんなんだろう?」

 考えていると、とんとんと背中をたたかれた。振り返ると、ウンディーネだった。

「蒼、銀介にちょっと遅くなるって言っといて。お願いね」



  放課後


 ウンディーネは、校舎の屋根の上にいた。

「遅い…… サラマンダー」

 足音もなく後ろから近づいてきた気配の主に、振り返らずに言った。

(わり)ぃ」

 その返事を聞き、本題に入る。

「さっきの様子じゃ、主に正体を明かしてはいないようね。なぜなの?」

「あいつは、単純(バカ)だからな。自惚(うぬぼ)れてしまう。そして、未来を知りたがる。お前だって、すべてを教えたわけではないだろう? (いつわ)りでつなぎ合わせている。特に、あいつは呪われる運命だからな」

「そうね…… でも、もう遅いのかもしれない。私に肩代わりできるのかしら……」

 後ろを向きサラマンダーは、歩きながら言った。

「『運命は自分が選んでいくもの』お前が言った言葉だろ? いい選択をすれば済む話じゃないか。じゃあな。そろそろ行かねーと、九火がおきちまう」

 ひらひらと手を振り、サラマンダーは屋上から飛び降りた。

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