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COLOR  作者: D−Dream
18/67

第18話

「なんか…… 教科書多くない? 10教科だよね?」

「……の、はずなんですけど……。30冊はあるような……」

 部屋に運んだが、机の上は教科書に埋まった。

「実技教科とかに、2教科で1教科っていうのもあるガ。ワ−クの量とかも考えれば、普通と思うガ」

「なるほど」

「そ…… そうなの!?」

 納得した僕。その横で1人驚く黒夜叉。

「鞄はかなり重くなるガ。頑張るガ、蒼!」


 次の日。

「えっと。皆さん始めまして。虹崎 蒼と言います。よろしくお願いします」

「私は、水知(みずち) (まな)といいます。よろしくお願いします」

「みんな、水知さん、虹崎君と仲良(なかよ)

 先生の声を遮るように1生徒の声が聞こえた。

「オッス! オレ、きゅーびって言うんだ。ここに来たって事は能力者だろ? 何色のサイ?」

「私は青」

「僕も青色。君は?」

 先生が話しに入ろうとしているが、入るタイミングが分からず悩んでいる様子が視界の隅に映る。

「赤! よろしくな! 蒼、愛! うぉぅっと」

「ちょ、九火! 気をつけてよ!」

「わ、悪ぃ」

 九火が奇声を発したときに、右腕のほうからスルリと山椒魚(さんしょううお)が出てきた。落ちそうになっていたが、九火につかまれて難を逃れた。右側の女子が「だからこいつの隣はいやなのよ……」とか、ブツブツ文句を言っている。

(!? 山椒魚!? そして、赤色のサイ…… もしかして)

「さ、山椒魚つれてきてるんだ……」

「こいつ、ちょっと特殊でね。おいて行こうとしても、ついて来るって言うか、先回りして学校にいるから、特別許可おりちゃってるんだ」

「へー、なんかすごいね(棒読み)。ま、私だったら怖くて攻撃してるだろうけど」

「!?」

 最後に口元だけ笑みを浮かべながら、ぼそっと言い放った言葉に山椒魚は震えだした。

「……どうした? 顔芸なんかして? サラマンダー?」

 その名前を聞いたウンディーネは思わず鋭い目になった。が、すぐさまその表情を元に戻した。その時間は誰にも気づかれないほど一瞬だった。ただ1人、サラマンダーを除いて。

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