表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
COLOR  作者: D−Dream
16/67

第16話

「バナナの皮で転んだ隙に総攻撃って感じの作戦で、どうかな?」

「う〜ん…… やっぱり、無理が無いですか?」

 銀介は、色々と敵に対する作戦を言ってみた。が、全部却下された。個人的には、自信のある作戦らしいが。

「そうかなぁ? エリーは、どう思う?」

「大丈夫じゃない? ギリギリね」

「いやっ、無理ですよ!引っかかりませんよ、普通は。…………あれ」

 そこには、薄い黄緑色の髪をバンダナで留め、紅色(あかいろ)の瞳をどこかにそらしながらいかにも興味が無いといった素振りを見せた人物が居た。ミィーティングから参加したようだ。

「エ、エリーさん!! まさか、厨房から出てこられるとは」

「あら、私だって戦うわよ」

 そういって、フライパンを構える。エリーこと、エリ(・・)ザベス・ケイシ()はCOLOR本部のコックである。緑のサイの使い手らしい。女性のわりに服とかに興味が無いようで、ジャージの上下と男っぽいスニーカーが私服のようだ。

「むしろ、戦いの方が……好」

「と言うより、作戦なし作戦の方が戦いやすいと思うけど……」

「おれ、そっちにさんせーい」

 今日は、機嫌がいいのかノームはよくしゃべる。それに対して、ウンディーネはさっきのことが相当恥ずかしかったと見える。

「私も、作戦はいらないと思う」

「ぼくも」

「……同じく……」

 黒夜叉の意見に白阿修羅と蒼、テンションの低いウンディーネも賛成する。

「じゃあ、この作戦会議の時間はなんだったんだ!?」

 銀介は、机を叩きつつ勢いよく立ち上がった。

(どっちみち無駄だったんじゃ……)

 銀介以外、みんなの思いがシンクロした瞬間でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ