第13話
「そうか…… こいつがさっきオレを引っかきやがった奴だガ?」
少年の座っていた木が姿を変えた。鱗に覆われた体。巨大なトカゲか、恐竜のような姿だった。
「馬鹿ダな。こいつ以外、いないだろ?」
「コレがお決まりダガ!!」
「ま…… いいか…… でも、早くしないとこのコ、キミを食らうヨ? さっきもさっきで、キミ必殺技はずしちゃったみたいだし」
あからさまな、ロリキャラ(+ぶりっ子)ポーズ。いったい何歳なんだ?という疑問がわきあがる。
「ふ…… わざとさ…… なんて、古い台詞言ってみたり。でも、そんな余裕があるのもあの必殺技があるからだけどガ」
「はぁ? さっき外したダろ?」
さぁ?とギアが首をかしげる。教えるつもりはなさそうだ。
「ギアさん!! 早く何かしないと、やばいです!!」
「大丈夫だって! ほら、来たガ」
そういって、敵の後ろを見つめた。確かに何かがこっちに向かって来ている。
「そんなの来るまで待てませんよ!! こうなったら……」
武器を作ろうとした僕を止めた。
「大丈夫ガ」
そう一言言うと、ニヤッと笑った。
「さっきから、ごちゃごちゃうるさいんだよ!! そろそろ消えてもらうヨ」
少年が片手を上げると、すごい速さで巨大トカゲが迫ってきた。
「…… 動かなければ、致命傷にはならなかったのに……」
ギアさんがそっとそうつぶやいた。その直後に、戻ってきたカラーチェーンソーが巨大トカゲを切り裂いた。巨大トカゲは光となって消えた。
「さあ、倒したガ」
「……しょうがない…… これでほかの人たちに僕らのこと知られても困るしネ……」
少年が懐から仮面を取り出した。
「おいで。僕が本気で戦ってあげるよ」
「その仮面は!! おまえ…… もしかして……!」
すいません。かなり遅れました。新年1発目が、3月手前になりました。これからは頑張ります。すみませんでした!!