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COLOR  作者: D−Dream
12/67

第12話

「こう…… かく……?」

「そ、光角。返してくれないんだったら…… 痛い目あっても知らないよ」

「渡せないガ!!」

「そうかじゃあ、しかたないね。おいで」


 ノックする音がして、扉が開いた。

「銀介。実験室の鍵、貸してほしいんだけど」

「ああ、白狐。どうしてまた」

「ちょっと気になることがあって」

「気になること?」

「これを見て。ここ」

 渡された書類には、ヒカリのカケラについて書かれていた。指差された部分の文字は、「特殊能力・アリ」。

「大方、銀介の予想通りだった。こっちの2つも見て」

今度は、「特殊能力・ナシ」。それと、「特殊能力・−」。

「なんだ?この横線は?」

「それはね、実験した後に能力の詳細を調べるためにもう1度実験したの。でも、能力が発動しなかった。実験の間に変わったことといえば、他の…… 似た形をした、ヒカリのカケラがこのカケラから離れたことぐらい。もしかすると、あるカケラとあるカケラが近くにあると能力が発動するのでは? っていう確率があってね。わからないから、この表示にしたの」

「そういうことか。こういうことは、思いっきり追求してもらいたいね。はい」

 机の引き出しを開けて、小さな鍵を取り出した。その鍵を白阿修羅に渡した。


「……!! 後ろっ!?」

 振り向く隙もなく、鋭い一撃がヒットした。何かの爪だったのか、服が破けている。

「ボクは、直接手を出さない。一撃で、勝負が決まってつまらナイから」

「こんの野郎!! なめやがって! ゼッテー負けないガ!!」

 ギアさんが拳を額の前にちょうど刃がぶつからないように構え、勢い良く振り下ろした。

「カラーチェーンソー・ソル、始動!!」

 そう叫ぶと手裏剣の4枚だった刃が8枚になり手裏剣自体も大きくなった。ニヤッと笑うと、すごい勢いでさらに高速で回転し始めた。もう、刃が早すぎて中心の部分しか見えない。

「これで…… どうだっ!!」

 両手を振ると、手裏剣がすごい速度で木の上の敵に向かっていった。打ち出した反動で、左腕の破れた袖が地面に落ちた。その腕はものすごい数のいれずみで埋め尽くされていた。

「!! ふ〜ん……。キミのその腕…… ギアだね?」

「なぜ知っているガ!?」

「さあ? 知りたければ…… このコを倒してみな!!」

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