制度評価(表)
AIによる制度評価です。
制度評価を①代表性、②競争性、③政党間バランス、④統治安定性、⑤政治的実現可能性の観点から整理します。
1. 数量面の整理
衆議院
削減15議席のうち、過半数が自民党に集中。
他党への影響は「比例縮小分の1~2議席」にとどまる。
政党構成比は大きく変わらず、現行の政党地図をほぼ維持。
参議院
完全比例化により、自民党が約30%減。
立憲は微減(−3)で影響限定的。
中小政党(維新、共産、れいわ、参政党など)が大幅増。
得票率と議席率の乖離が大きく縮小。
2. 制度評価
① 代表性(民意反映)
衆議院
小選挙区構造を維持しているため、「勝者総取り」的性格は残る。
ただし、比例の全国化・個人票重視により、個人の得票の可視性は向上。
→ 評価:中程度の改善
参議院
完全比例により、得票率と議席配分の乖離が大幅に縮小。
小党の死票が激減。
→ 評価:大幅改善
② 競争性(新規・小党の参入余地)
衆議院
現行とほぼ同様。
小選挙区構造のため、新党・小党の参入障壁は高いまま。
参議院
完全比例のため、得票率数%でも議席獲得可能。
政治的多様性が大きく拡張。
→ 参議院は競争性が大幅に上昇。
③ 政党間バランス
衆議院
自民党が−8で最も影響を受けるが、支配的地位は維持。
構造的な「自民有利」はまだ残る。
参議院
自民党の支配的地位が解消され、多党制化。
事実上、連立・合意形成が必須の院になる。
④ 統治安定性
衆議院
ほぼ現行通りの安定性。
ただし、自民党単独過半数の余地はやや縮小。
参議院
多党化により、法案通過のハードルは上昇。
ただし、参議院は「熟議の府」としての性格に合致。
⑤ 政治的実現可能性
衆議院案
自民党の削減は−8と軽微。
他党も微減中心。
「全党が少しずつ痛みを分け合う」設計。
→ 現実的。
参議院案
自民党 −28(約3割減)。明確に自民党が最大の敗者。
維新・共産・れいわなどが大勝。
→ 極めて通りにくい。(提案者が自民党でなければ)
3. 総合評価
観点 評価
民意反映 ◎
小党代表性◎
制度的整合性○
統治安定性△(参院)
政治的実現性×(参院) 自民党が賛成なら○
4. この制度の本質
この制度案は、性格として:
衆議院:現実路線(大崩れしない改革)
参議院:理想路線(完全比例・多党制)
という二院の役割分担を明確化する設計になっています。
これは制度思想として非常に一貫しています。
5. 最大の論点
「参議院で自民党が30%近く減る制度を、なぜ自民党が提出したか?」
ここが最大の謎です。




