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薬草採取

薬草を流れ作業で選定しながら、回避、逃走、身体操作、遠見というスキルをそれぞれ1ポイントで、DEX上昇(微)AGI上昇(微)というスキルをそれぞれ2ポイントで取ってみた。


DEXは調薬や書写、修復にも役立つし、採取の際にも必要になるし、戦闘でも体捌きや回避・クリティカル率にも影響するので、取っておいて損はない。

今のところステータスで一番入り用そうだ。

固定値上昇じゃなく%上昇だが、(微)というようにまだまだ微々たるものだ。スキルを育てると、次は(小)(中)(大)(特)となるらしい。


回避と逃走は文字どおりのスキルだ。

スキルレベルが上がる毎に回避率が上がり、逃走の確率が上がる。

AGIも回避と逃走の為だ。

ソロだから、会敵しないこと、被弾しないこと、逃げられることを重視してスキルを取ってみた。


身体操作と遠見は身体能力を向上させるスキルで、遠見は遠くのものがよく見えるようになり、身体操作はその名の通り体捌きや柔軟性・敏捷性が上がり、攻撃や回避率に影響を与えるらしい。


身体操作はロッククライミングしたり木登りしたりするので必要かなと思って取得した。

遠見は崖の上とか木の上を視認しやすいように入手してみた。



薬草の選定を終わらせて、孤児院で昼ごはんを済ませると、冒険者ギルドの総合受付にやってきた。

今日は若い元気の良さそうな女性が担当だった。

午後の早い時間ということで、冒険者ギルド内の人はまばらだ。


「依頼を受けたいんですが。」

と冒険者カードを差し出すと、カードを読みとったお姉さんが、

「あ、ダッサイ様ですね、薬師ギルドから指名依頼が来ております。

ふむふむ、白鷺草と樹上茸、黄金百合の採取依頼だそうです。

期限は無期限、常設依頼、植生に影響のない範囲で最大限ということで数量の指定はなし、報酬は時価とのことです。」

「部位指定はないんですね。」

「そうですね、ここにメモがありますよ。

自分で考えろ、だそうです。」

「…わかりました。それを受けます。」


色々言いたいことはあるが今は後回しだ。


すると冒険者カードに記録していたお姉さんがこんなことを言い出した。

「ダッサイ様、調査・地図作成の依頼を受けることは可能でしょうか?」

「調査と地図、ですか?」

「そうです!これからダッサイ様が向かわれる土地は人があまり立ち入らない土地の可能性が高いです。

そんな地域のモンスターの分布を調べてきていただきたいんです!

地図も作成していただけると尚助かります!」


確かに一石二鳥で美味しいと言えるけど、なんかこう嫌な予感がするな…。


「つ、つきましてはですね、調査・分析・測量・地図のスキルを取得していただきたくー。」


…やっぱりね。

でも調査・分析・測量・地図か。


「調査と測量は持っていませんね。」

「調査は持っているとスッゴく便利なスキルですよ?

ゴブリンの巣穴の定期調査とか、冒険者ギルドから出る依頼の定番です。

討伐ではなく、調査だけの依頼も多いんです。

ましてダッサイ様はまだGランクですし、調査はきっと活用出来る筈です!」

「測量は?」

「測量はー、そうですねー、正確な地図には欠かせません。」

「あんまりメリットがないんですね?」

「そ、そんなことないですよ!土木工事の時にも便利ですし!」


土木工事をやる予定はないが、調べたらどっちも1ポイントだったので、取ってしまってもいいかもしれない。

地図作成や調査の報酬は魅力的だし。

いやなんかスキルビルドハイかな?

スキル取得していくのが楽しすぎて歯止めが利かない感じになってるんじゃないか。

しかし色んな人に現金が必要なことがバレて足元を見られている気がする。


「わかりました。調査と地図作成の依頼も受けます。」

「わー!!ありがとうございます!

こちらも期限はないので、出来上がり次第ご報告ください。

報告書の内容や地図の精度によっては報酬に色がつきますからね。」


調査と測量を取得したところ、ピコン、と通知が鳴り、地図作成のスキルが自動的に取得出来たことがわかった。

スキルによっては、他のスキルの組み合わせで自動的に取得出来るものがあるらしい。

地図作成のスキルは行ったことのある場所の地図をUIを通して複写出来るようにアシストするスキルらしい。

要はガイドに沿ってなぞれば精密な地図を作成することが可能になる、と。


ストライダーの名の如く歩き回ることになるだろうから、悪いスキルでもないのかもしれない。

まあ取って悪いスキルもないのかもしれないけど、スキルポイントは有限だからな。

今50ポイントか。大切に使わないと。


とりあえずまずは白鷺草と樹上茸と黄金百合の採取だ。

明確にどこに生えているなんて情報はない。

あっても情報料がつくだろう。


白鷺草は崖の上、樹上茸は木の上の方、黄金百合は山に生えている。

山の方を目指しつつ、森を歩くのが最適解なのだろうか?

何もかもが手探りだ。


何かあった時の為に冒険者ギルドで初級HPポーションを5本購入し、出発することにした。


ヤズイの町はそう大きい都市ではないので、門や柵も木製だ。

セーフティーエリアをはっきりと区別させる為、どこの拠点にも囲いがあるそうで、ヤズイのそれは木柵なのだ。

家が石造りだから塀も石かと思っていたので、面白いギャップだ。

図書館に何か謂われでも書いてある本とか置いてないかな。


門番さんに挨拶して、遂にセーフティーエリアから出ました!


やったー!と謎の達成感に浸ってみたけど、白鷺草や黄金百合が採れるとは思っていない。

簡単に採取出来るならそもそも報酬がそんなに高くないだろうし。

今日はひたすら歩いて健脚スキルを鍛えるのが目標だ。

森に着いたら樹上茸が見つからないかなーと思っているけど。

あとは木の実とか食べられる茸とか普通の山菜採りもする予定。

動けるのは実質2時間半しかないし、急がないと。


とにかく森に向かってどんどん歩いていく。

ここら辺は道が通っていて歩きやすくていい。


気配察知に引っかかる反応はあるが、こっちに向かってきそうなのはないので気配遮断は気にせずに歩く。

流石ストライダーだけあって、徒歩のスピードが早い。

まだ健脚Lv.1でこれ程なら、Lv.10になったらどうなるんだろう。


黙々と歩きつつも、これからのことを考える。

さっきは初級ポーションを購入したが、毎回白鷺草なんかを採取出来る保証はない以上、なるべく支出は減らしたい。

いつも丸薬などの材料となる薬草は薬師ギルドから買っているけど、町の外で採れるなら採っておきたいし、どうせなら自分でポーションも作成したい。


そうすると、錬金術も必要だろうか?

調薬がマニュアル操作なのに対して、錬金術の調合は、素材を選んだら後はオートだ。

マニュアルの方が品質は高く、オートの場合は品質がマニュアルには劣るが作成出来る数が多い。

自分用の使い捨てるポーションだったら、オート作成の品質で十分だ。


ということで錬金術と調合もそれぞれ1ポイントで取ってしまった。

さっき大事に使おうとか言ってたのに。

でも生活魔法の浄水で純水は作れるし、あとは薬草さえ用意すればHPポーションが出来るわけで、これを活用しない手はない気がする。


ポーション用の薬草生えてないかなーと周りを見渡しながら歩いていたら、森にたどり着いてしまった。

気配遮断を意識しながらしばらく歩いていると、薬草の群生地が見つかった。

発見さんがお仕事してくれたのかも。

3ポイント使った甲斐があったぜ。


一通り薬草を採取し終わったら、木に登ってみる。

樹上茸はブナの木が好きらしい。

鑑定でブナの木とわかれば、片っ端から登るしかない。


途中でナワシロイチゴの花と、自然薯のツルを見つけたので、マップにピンを打っておく。

ナワシロイチゴは実がなったら採りに来よう。


早春の山菜なのでもうないかな、と思っていたらギョウジャニンニクの群生地もあった。

鑑定さんがこれはバイケイソウ、これはギョウジャニンニク、と鑑別してくれるのでありがたい。

ギョウジャニンニク美味しくて好き。

沢山は採ってはいけない山菜なので、少量で我慢する。

まあゲームだけどね。

コゴミも採取した。


何本目かのブナの木登りで、遂に樹上茸をゲットした。

採取には細心の注意を払って茸を採る。


やれやれなんとか1本採れた。

まだ効率がよくないが、今日はこれでお終いにしよう。


山菜を手土産にヤズイへ帰る。

冒険者ギルドで樹上茸を納品すると、1つ1800Gだった。

これを毎日複数採れるようにならなきゃいけない。

まだまだ始まったばかりという感じだ。


モンスターとの戦闘もしてないしね。


ギョウジャニンニクの炒めものとコゴミの天ぷらは子供達にも評判が良かった。

秋になって木の実を採取したら喜ぶだろう。


採取してきた薬草は、錬金術の調合で、10本のHPポーションになった。

インベントリに突っ込んでおく。

鉱物などを錬成する時にはちゃんとした錬金台が必要なそうだが、ポーション調合くらいだったら必要ないそうで、錬金台まで買わずに済んだ。 


子供達と庭で駆けずり回って遊ぶのは5時くらいまでで、5時から夕飯までは歌を歌ったり、アスレチック台にされたりして過ごすのだが、遂に今日歌唱というスキルまで生えてきた。

歌ってると伸びるんだろうか、このスキル。

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― 新着の感想 ―
[一言] ストライダーって単語が出て、あってなった。 そういや、いっぱい歩くつもりだったんだわこの人ww
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