何も思い出せない
最後まで暖かい目で見てください!
「ここがギルドだよ」
咲太はポハンの街を案内していた。そして最後にギルドを紹介した。
ギルドは街の中央にある大きな建物だ。ビル並みに大きい。
「うーん」
街を案内している時終始久美子は何かを考えている表情をしていた。おそらく、彼女はポハン出身と言っており、一部の記憶をなくしている(?)節があるようで何かを思い出せないか必死に考えていた。
もちろん咲太は案内する前に思い出せれそうなら何か言って欲しいとか心当たりはないか等久美子に言っていた。だが何も思い出せないようだ。
「ごめん。何も思い出せなくて」
「あまり気にすることないさ。それでこれからどうするの?俺と一緒に着いてくるか?」
記憶が取り戻せない以上帰る家もわからない。お金も稼げない。さらには1人ぼっちでこの広いポハンに居続けられるかと言えばほぼ無理だろう。そう思って咲太は久美子に聞いた。決していやらしい意味などないのだ。
「ん〜。そうだね〜。君優しそうだし、そうするよ。」
あっさりと提案に乗った久美子に驚きを隠せないでいた咲太。けど、どこか安心した顔になり「そっか」と言い言葉を続けた。
「なら早速手続きしようか。お金と要らないし、すぐに終わると思うから」
そう言って目の前にたちはだかる大きな建物の中へと入っていった。
「お疲れ様です〜。今日はどの依頼を、、、あれ?その子どうしたんですか?」
中に入り向かって右側へ歩いて受付嬢がいるとこまで来た。そして咲太の後ろにいた久美子に気づいたらしい。どこか機械的な満面の笑みを浮かべながら喋ってた受付嬢が疑問の顔になった。
「あ〜。実はこの子ポハン出身の子なんだけどさ、記憶なくしちゃって、、、」
咲太は記憶が無いこと、これから一緒に依頼を受ける。つまりパーティーを組む事を話した。
そして久美子は咲太の前に出て、確認事項などを受付嬢から説明をいただく。
「なるほど。ちなみにギルド登録証や身分がわかるものは持ってますか?」
「あ、いや、も、持ってないです、、」
「では新しく作っちゃいますね〜。お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
「平間久美子です」
スムーズに進んでいたやり取りが一旦ここで途切れた。受付嬢の目は大きく見開いて、口はぽかんと空いていた。誰がどう見ても驚いてる顔そのものだ。
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