表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/106

第4話 魔眼の力

 俺は一人で森を歩く。

 鍛え上げた魔力感知によって、周囲の状況は筒抜けだった。

 さらに魔眼もあるため何だろうと見逃すことはない。


 生息する魔物達は、俺を避けるように移動していた。

 接近してくる個体はいない。

 天敵の種族と鉢合わせになっても争わず、むしろ仲良く揃って逃げる始末だった。


 現在は意図的に魔力を放出しながら動いているのだが、効果は顕著に出ている。

 幻創魔術を習得した俺は、生存本能を刺激するような存在になった。

 絶対に敵わないと確信させるほど強大な力を発している状態だ。


 憶測に過ぎないが心当たりはある。

 五年前は平凡な幻術師だった。

 ただでさえ能力が弱くて不遇な術で、その中でも実力は平均以下なのだ。

 使い手が少なく、魔物を混乱させるのが得意だったので勇者パーティに勧誘されたものの、期待されるほどの活躍はできずに最終的には見捨てられた。


 しかし現在の俺は飛躍的な進化を遂げた。

 魔力量はかつての十倍以上で、感知や制御力や練度に至っては計り知れないほど上達している。

 完全に別次元の術者にまで成長していた。


 先ほどの戦闘での消耗も微々たるものだ。

 それもとっくに回復している。

 あれを何百回と連続で繰り返したところで疲労することはない。

 仮に疲れたら幻創魔術で肉体を補強するだけだ。

 今の俺に実質的な限界はなかった。


 魔眼の内包する力は特異な色を放つ。

 森の魔物達が退避する最大の理由がこれだった。

 本来は存在しない両目は、人智を超えた魔力を秘めている。

 意図的に抑えておかないと、いずれ無差別に世界を歪めてしまうかもしれないほどだった。


(普段は力を封じた方がよさそうだな)


 魔眼に疼きを感じて、俺はそう判断する。

 このままでは人間の街や村を訪れた際に迷惑をかけてしまう。

 魔物を苗木にしたように、建物や人々を滅茶苦茶な形に変える恐れがあった。


 絶対にあってはならないことだ。

 服装と同様、習得した力はきちんと整えておくべきだろう。

 これでは歩く災害となりかねない。


 俺は魔力を操作して、両目で渦巻く力を段階的に抑制した。

 暴発しないように気を付けながら封じ込めることに成功する。


 これで問題は起きにくくなっただろう。

 必要な時は解放するだけで、別に何も困ることはない。

 魔眼なしでも幻創魔術は使えるのだ。

 よほどのことがない限り、基本的には封印状態を保とうと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ