表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/106

第21話 聖騎士との再会

 俺の脳内にたくさんの疑問が浮かぶ。

 それはほとんど反射的に口から飛び出した。


「この国はどうなっている。勇者と僧侶はどうした」


「落ち着けよ。その様子だと王国に戻ってきたばかりか。今までどこで暮らしていたんだ? お前みたいな幻術師があの森を生きて出られるはずがない。そっちの女に助けられたのか」


「レードが弱いだと。何を言っているのだこの男は」


 ノアが理解不能だと言いたげに眉を寄せる。

 それでも聖騎士が俺をけなしていることは察したらしい。

 彼女は一歩前に踏み出すと、聖騎士を指差しながら宣告する。


「目障りだ。今すぐに消えれば命までは取らないでやろう」


「ハッ、生意気な女だ。顔は良いから貰ってやろうと思ったんだがなァ……」


 聖騎士は苛立った様子で剣を回す。

 片手で保持する大盾は、五年前より質が良くなっていた。

 強固な魔術が多重で施されている。

 おそらくは大規模な術の連打すらも耐えられるだろう。


 いや、大盾だけではない。

 鎧や剣も大幅に性能が向上している。

 この五年で聖騎士の立場はさらに良くなったらしい。

 それが一目で分かってしまう。

 俺を見捨てた人間が、魔王と同盟を結んだ国で成り上がっているのだ。


(……余計なことを考えるな。術に影響が出る)


 深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 そうして睨み合う中、拳を握るノアが俺に確認をする。


「レード。この男を血祭りにしてもいいな?」


「堪えてくれ。殺すのは不味い。情報源を死なせたくない」


「つまり損得勘定を抜きにすれば殺したいということか」


「……否定しないさ。俺だって人間だ。見捨てられた恨みは忘れられない」


 俺は聖騎士を睨み付ける。

 その目付きが気に入らなかったらしく、聖騎士が嫌味を込めて指摘してくる。


「あの時のことをまだ引きずってんのか。陰湿だな」


「勝手に言ってろよ。俺はただ目的に沿って行動するだけだ」


 俺は冷静に述べる。

 聖騎士は小馬鹿にしたような口調で笑った。


「お前の目的? ちょうどいい、言ってみろよ。俺が叶えてやってもいい。そっちの美人さんを抱かせてくれたらな」


「――限界だ」


 度重なる挑発と侮辱を受けて、俺は低い声で呟く。

 次の瞬間には幻創魔術を行使した。


 手を前に出して現実への干渉を始める。

 土の地面が歪んで巨大な拳となると、無防備な聖騎士を殴り飛ばした。

もし『面白かった』『続きが気になる』と思っていただけましたら、下記の評価ボタンを押して応援してもらえますと嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ