表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の幻創術師 ~勇者パーティに見捨てられた三流幻術師は真の力に目覚めて世界を翻弄する~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/106

第100話 魔王の定義

 元勇者の死から五年。

 またも世界は新たな局面に突入した。


 一時期のように魔王を名乗る者は激減したが、ただ飽きられたわけではない。

 世界規模で魔王狩りが始まり、安易に名乗る行為が死を意味するようになったのである。


 誰が始めたのか正確には分からない。

 きっと魔王の乱立を危惧した勢力が発端になったのだろう。

 とにかく暗殺もどきの方法で次々と自称魔王が襲撃されて、やがてそれが世界的な運動となった。


 誰もが魔王を憎悪する。

 鬱憤晴らしに迫害されて、寄ってたかって暴力に晒す。

 悪を叩き潰すための正義は、どれだけ穢れていようと構わないのだ。

 相手は魔王なのだから、すべての行為は容認される。


 あれだけ魔王を持て囃した世の中が手のひらを返した瞬間だった。

 見栄や虚勢で魔王を自称する者は一気に減った。

 何も利点がなく、理不尽に命を狙われるだけだからだ。

 気軽な気分で使ってはいけない名になったのである。

 正義の大義名分を得た人々は、新たな魔王を求めて目を光らせている。


 この状況で魔王を名乗り続けるのは至難の業だった。

 しかし、完全にいなくなることはなかった。

 未だ魔王を続けたのは本来の意味から外れない者達――すなわち魔族の王としてふさわしい力を持つ存在である。


 各地の魔王は徒党を組んで連合軍を結成した。

 そして、魔王狩りをする勢力を虐殺を開始する。

 彼らの目的はただ一つ。

 世界に魔王の威光を知らしめることだ。

 いくら紛い物とはいえ、魔王と名のつく者が蹂躙される展開は好まなかったのだろう。


 連合軍と魔王狩りでは戦力差が歴然であった。

 災害級の能力を持つのが魔王で、そんな存在が集まって一大勢力となっている。

 紛い物を潰して喜ぶ奴らが勝てるはずもない。


 人々に破滅的な被害が出て、国の体裁を失っていく地域もあった。

 再び魔王が脅威に至ったのだ。


 ちなみに闇の魔王ルイズはこの乱戦に参加していない。

 支配地にて静観を貫いて、攻撃してきた勢力のみ迎撃するだけに留めていた。


 ノアと俺は以前と同じく魔王を狙って暗殺をした。

 この勢力図は良くないと思ったのだ。

 発端はどうであれ、このままだと魔王がすべてを支配する時代が来てしまう。

 人々の魔王狩りは容認できないものの、やはり抑止力が必要だろう。


 俺達は連合軍に宣戦布告し、並行して魔王狩りをしていた人々に警告した。

 そうして主犯だった狩りの過激派を処刑すると、穏健派と連携して終戦への道を模索するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 第100話到達、おめでとうございます! (遅ればせながら、申し上げます。次話以降の感想はまた後ほど)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ