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竜とそばかすの姫を見てきた。3

作者: ぬま床

 私が初めてこの映画を見た時、あと10回みたいなと思いました。


 私は映画が好きです。漫画も好きです。


 小学生の頃こういうと碌な事にならなかったので、それからはこういうことは言わずに来ました。


 なんていうか、マウント合戦みたいのが始まるからです。


 だから、友人の好きな漫画の話とかはしましたけど、漫画好きな友達みたいなのはいませんでした。


 また、私は映画も好きです。


 この3年くらいは、年間50本以上は映画館で映画を見てます。


 一応記述しますが、年間50本以上といえる証拠は一応あります。


 私がよく行くTOHOシネマにはポイントカードがありまして、映画を見るとポイントがたまります。


 1分間で1ポイント。


 二時間映画なら120ポイントつきます。


 それを6000ポイント貯めると1か月無料券がもらえるのですが、私はそれを2枚持ってます。


 ここ最近はコロナのせいでいけてませんけどあともう少しで3枚目も貰えそうです。


 6000ポイントがちょうど50本100時間分です。


 そう言う程度の奴だと思ってください。

  

 どうでもいいことですが、一応書いときます。



 そんな私ですが「竜とそばかすの姫」は素晴らしい映画だと思いました。


 理由は後述しますが、簡単に言うと見ている間中、ずっと頭がぐるぐる動いて楽しかったからです。

 

 と、いっても……おすすめはできないかもしれません。

 

 何故なら、私は「逆張りクソガイジ」と呼ばれていた者です。


 悲しいかな、どうやらその性質はなおらないようで……。


 私が絶賛した映画は大体評価が低いです。


 例にもれず、「竜とそばかすの姫」も評価が鬼ほど低いです。


 うきうきしながら帰って、みんなはどういうふうに見たんだろう!ってYouTube開いたらぼろくそ言われている……。


 あの悲しみは何とも言えません。


 私は、今まで幾度となくそう言う気持ちを味わいました。


 ぱっと思いつく限りで言えば。


 例えば、「億男」「ダンス・ウィズ・ミー」「12人の死にたい子供たち」等です。


 (今、書きながら気がつきましたが邦画ばかりだ……)


 逆に私が見て、これ面白いか?と思ったのに絶賛されてるパターンもあります。


 そういう現象を見るたびに、俺ってどうしようもなくずれてるんだなって思います。


 

 

 だけど、この映画は素晴らしいと思いました。


 まっすぐに心からそう思います。


 

 僕はまた、漫画も好きです。


 どれくらいかと言うと、家に7000冊はあります。


 長年集めてきて、気が付けばそうなっていました。


 その中で好きな漫画はいろいろあります。


 特に好きなのは「ワールドトリガー」という漫画です。


 

 好きな理由はワクワクするからです。 

  

 その理由はあの漫画のつくりによるものです。


 この漫画には、コミックスではよくある作者への質問コーナーがあります。


 (そういえば、ジャンプ漫画のみならず昔の漫画には結構ありましたが、最近見ないですね)


 この質問コーナーなのですが、この漫画に来る質問は 普通に読んでいるだけじゃ気が付かないような細かい質問が多く

 

 その内容に私はいつもそう言う視点で見ているのか、と驚くのですが、それよりも驚いたのはその質問にきちんと返す作者様でした。

 

 はぐらかしたりせずにきっちり答えています。


 それを読んだ時に……こんな細かい設定を全部考えて書いてるのかと、思いました。


 「ワールドトリガー」という漫画を知らない人のために軽く説明すると。


 異世界からやってきた化け物を倒す少年少女たちの物語です。


 ボーダーと呼ばれる組織がトリガーと呼ばれる武器で戦います。


 このトリガーですが、とにかく種類が豊富!


 そしてそれを操るボーダー隊員も数が多い!


 (1チーム4~5人編成でそのチームが数十組出てきます)


 主人公たちは新入隊員としてその中に入るのですが、まぁーこれがすごい。


 話が進むうちに各隊員の2~3年前までの歴史が垣間見えたりします。


 とにかく、こいつら全員分こんなことまで考えてんの?ってくらいいろんな話が出てきます。


 ぽっと出てきた奴が重要キャラだったり、先輩の会話でまだ出てきてない強キャラの名前とか普通に出てきます。


 先輩の昔話を居酒屋で聞いてる新入社員みたいな気持ちになります。


 で、そのキャラが重要キャラだったりします。


  

 作者様はコミックスの質問コーナーでこう明言していました。


 「読者の想像力を掻き立てるようなお話にしたいと思います」


 この一文を読んで私は頭を抱えました。


 こんなに細かい設定を考えて、それをどういう順番でどういうふうに見せていくのか。


 この方はそんなことまで考えてるんだな。


 そう思ったからです。 


 個人的には独特なつくりの漫画だと思っています。


 というか、この世界をつくるのにどんだけ時間かけたんだろう?と思います。


 で、あるからして、私はこの漫画に妙な信頼があって、漫画を読んでいてふと疑問に思ったところもいつか説明があるのでは?とか何か意味があるのか?と考えてしまいます。


 会話の中で出た、こいつはもしかしたら重要なキャラなんじゃないか?!見たいな。


 本筋以外にも、そういう楽しみがあります。


 それが……非常にワクワクするのです。


 

 想像力を掻き立てる。


 物語を好きになる理由を、仮につけるとしたら私の中ではこの要素が一番になると思いました。


 


 昔っから、妄想癖がありました。


 今も、気が付けば独り言をしていることがあります。


 そんな私なので、想像力を刺激されるのに弱いんだろうなとは思います。


 掲題の映画「竜とそばかすの姫」は私にとってはそう言う映画でした。


 様々な要素がいろいろ画面いっぱいに広がっているように見えました。


 まぁでも、レビューでは冷静に「何がしたいのか分からない。要素がごちゃ混ぜすぎる」と言われていて、そこは確かに!と思いました。


 ストーリーが破綻しているとも言われていました。


 僕もそう思います。


 説明不足だし、展開も唐突だし、こいつらなに?って奴が多いのも事実です。


 でも、完璧に意味不明って訳じゃなくてですね、ちりばめられた要素を妄想と合わせた時、いろんな物語が見えたのです。


 自分の頭の中で「U」の世界が無限に広がるのを感じました。


 ちなみにオープニングの時点でその衝撃があったのでそこからの二時間はやばかったです。


 結果、私は鑑賞後に劇場にカバンを置き忘れて、閉館ギリギリに汗だくダッシュで駆け込むという失態を演じました。

三回くらいで終わると言いましたが、嘘でした。5回くらいで終わると思います。

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