冒険の始まりと思いきや
03話
俺は、迷わず「やります」と即答した。
「まぁ、良かったわ〜、これから宜しくね」
ヴァルナ様と握手し、ハグされる。
なんか女神様ってより、綺麗なお姉さんって感じで、優しくほわほわした雰囲気が好きだな。まぁ使徒に相応しいとか言ってたし、この2人は女神様で合ってるだろう。
「まずは、お主にこの世界の説明じゃな・・・・・」
簡単に纏めると
剣と魔法のファンタジー
冒険者には従魔がいる、数は人それぞれ、一般人にもいる場合がある
ゲームの様に2国間の陣取りゲームでは無く、国の数は大陸によって異なり、国同士の戦争よりも、魔物やダンジョンの対応で忙しいらしい。
「すみません、一つ良いですか?」
「何じゃ?わからん所があったか?」
「質問って言うか、お願いって言うか」
「どんな事じゃ、言ってみよ」
「このロビーやマイルームを使え無いでしょうか?」
ミトラ様がヴァルナ様を見る。
俺は断られると思い、このロビー空間が転移先で如何に重要かを話した。
「・・・と、言う訳で建築や開発などの助けになります。」
「まぁ使える様に出来るけど〜」とヴァルナ様がミトラ様を見る。
「何じゃ?以前に地球の神が言ってたであろう、問題が有ったらアップデートとやらで解決すると。」
「ミトラちゃん、それってゲームの話しじゃ・・・・・はぁ、分かりました。この空間を使える様にします。」
するとヴァルナ様が俺に手を翳すと光りに包まれる。
「これで向こうに行っても大丈夫です、いつでも転移して来れますよ。」
「もう良いじゃろ、お主がロビーを使えるなら分からん事が有ってもヘルプで確認したら良いからな、お主の転移先じゃがな、丁度良いから召喚魔法を使っている国があるから割り込むかの?」
「ちょっ、ミトラ様!?それってダメな召喚なんじゃ・・・」
俺は、慌てて抗議しようとするが、
体が段々と透明になっていく
「時間切れみたい〜、またね〜」
ヴァルナ様が笑顔で手を振っていた。
「・・・可愛い」
突然の光りに包まれ、次第に光りが収まっていくと、まだ、ロビーに居た。