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とぷとぷとぷ

「ああ、大丈夫だよ、ヒタカ。他人を殺害したり、他人から物をとったり……そんなのはキミは望まないだろう?僕とラブラブに愛し合ってくれれば、それで満足するよ。そもそもあれは、横入りした泥棒猫達とキミを引き離す為に流した噂だしね」


「……まあ、非道に手を染めるよりは、ハナとデートしている方が良いな」


「うんうん」


華田が頷く。

こいつ、本当にドゥーアーなんだよな。

実は華田だったり……いや、それは無いか。

マーカーも反応しているし、エメラルドは死の宣告かけられているし。


--


その次の日も、華田に連れ回され。

エメラルドとマリア姫もついてきて。


「ほら、エメラルド。手を貸すぞ」


「有り難う、ホダカ……」


「いや、エメラルド姫の方が体力あるよね。別に体力減衰も何もしていない筈なのに、何で弱々しい風を装っているのさ」


華田が半眼で突っ込む。

あれ、体力減衰してないの?


「これでも、精神的に大分参っているんですよ」


「そうかい?図太そうだけどね」


エメラルドの悲嘆に、華田が懐疑の声を出す。


残り時間は、24時間を切った。

24時間を切ったらどうなるんだろう?


「その顔は、死の宣告について知りたいって顔だね。良いよ、教えてあげる。死の宣告は、死の因果……その結果は、死ぬべくして死ぬ。心臓麻痺とか、植木鉢が落ちてくるとか……階段から落ちて死ぬ、とかね。カウントが0になったら突然、って訳でも無い。勿論、そのあと何時間も生きていられる訳でも無い……そんな感じだね」


死の運命、か。


華田が、ぷくっと頬を膨らませ、


「今くらい、僕だけを見てくれても良いんじゃ無いかな。何で、エメラルド姫ばかり気にするのさ!それだと、いつまで経っても終わらないよ?」


また訳の分からない事を言う。

何だってこんな事をするんだ。


だが、大分板に付いてきたのか……


「ハナ、なんか、俺の事が本当に好きで、嫉妬している様な感じだぞ」


「本当に僕は、ヒタカが好きなんだよ!ずっと!」


?!


華田の目に、涙が流れる。


「ずっと……ずっと……何度も……何度も……好きだって、言ったよね」


え。

だって……あれはいつもの冗談で……


え……?


その顔を見て、不意に理解した。

あれは、あれは、冗談じゃ無かったのだと。

今のこれも……


華田は、俺が好きなのだと。


「……本当……なんだな……」


華田を好きかどうか、と聞かれると。

無論、好きだ。

大切な親友で……


だが、愛しているかと聞かれたら……


いや、そうだ。

好きだと思う。


だから……


「うん……まさか、そっちを気付いて貰えるとは思ってなかったけど

……うん、合格。満足したよ」


華田が、嬉しそうに笑い……


いや、何で本人に代わって勝手にばらしちゃってるの?!

相思相愛っぽい雰囲気出しているけど、お前は華田本人じゃなく、華田をコピーした、ただの災厄だよね!!

何この茶番!


うわ……どうしよ。

華田は俺の事が好きで……俺も華田の事が好きで……

次に華田に会った時、どんな顔をして会えば……



……



…………え?



<称号『あ、待って下さい。五千年物のワインを開けるので』を獲得しました[1]>



……()()、華田に……()()()()……?



<称号『コルク抜き……あったあった』を獲得しました[1]>


「……ホダカ殿……」


マリア姫が、沈痛な表情で呟く。


いつだ?

いつ、ドゥーアーは、華田をコピーした……?


「ヒタカ、ようやくそっちにも、気付いたんだね」


華田が、申し訳なさと、悲しさと、嬉しさが同居した様な……複雑な表情を浮かべる。


<称号『とぷとぷとぷ』を獲得しました[1]>


ドッペルゲンガーに会った者は、3日後に死ぬ。

ドッペルゲンガーは、化けた相手の記憶と能力をコピーする。


なら……


「うん……僕は死んでいるよ。キミがこの国に来る、4日前にね。……階段から落ちて事故死、だってさ」


華田……が……?


「う……うわあああああああああああああああ?!」


<称号『んんん……美味しい……!』を獲得しました[1]>


視界が暗転……涙が溢れ……身体が崩れ……

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