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非存在の証明

「受けるのじゃ、光の裁きを……ジャッジメントプリズム!」


マリア姫が何やら強そうな魔法を使うが、やはりすり抜ける。


「受けなさい、ロイヤルグランドクロス!」


その一撃は、周囲を削り、大爆発を引き起こし。

が、やはりすり抜けている。

何故物理が当たると思ってしまったのか。


「当たらないとは言え、怖いからね。取り敢えず、逃げさせて貰うよ」


ドゥーアーが消えていく。


倒せない災厄……だと……?

向こうからの攻撃はあまり大した事が無いが。

俺達の攻撃は一切通じ無い、いや、危害を加えられない。


どうするんだ……こんなの……


あ、ちなみに。

華田を斬ったのは、マップスキルの災厄マーカーが反応していたから。


--


焼け落ちた廃屋。

焼け残った机の残骸。

それを囲み、作戦会議。


「さて、今回も手詰まり……短期的には俺達を害する力は無いと思われるが、長期的に見れば人類の脅威……一刻も早い対処が必要だ」


今はこの国だけに留まっているようだが。

一般の人を洗脳、殺し合いをさせれば、あっという間に国が滅びる。

エメラルドやマリア姫でも抵抗が難しかったようだし。

俺も一瞬、意識を持って行かれかけた。

やはり、致命的な脅威……災厄である事は間違いが無い。


「対処法を伝えていた王家も滅びました。何か記録を残していた訳でも無さそうですし……」


エメラルドが困惑した声音で言い、


「能力は集団催眠、それ以外の直接攻撃方法は無さそうじゃな。厄介なのは、攻撃が一切当たらない事じゃ。何とかして、対処法を探すしか無さそうじゃ……」


マリア姫も疲れた声音で言い、


「僕の調べたところによるとね。ドゥーアーは、変幻自在の災厄……だが、それが弱点でもあるんだ。対処法は、非存在の証明……順を追って、4つの仮説を建て……それを証明する……非実在が証明されたドゥーアーは、存在できなくなり、世界から退場する……」


華田、もといドゥーアーが発言する。


「……災厄よ、お前に対する会議なんだが、何故お前がいるんだ?」


「いや、あの後考え直したのだけれど、実害が無いのであれば姿を隠す意味もまた無いのかと思ってね。君達も、本人が参加していた方が効率的だろう?特に、今の様な情報が少ない状況では、さ」


エメラルドとマリア姫が、微妙な顔をする。

俺も恐らく同じだろう。

明らかにおかしいのだが、確かに、無視できる話でもない。


「その情報が正しいという保証は?」


「宣言するよ。僕は正しい事しか言わない。会長なら、真偽を確かめる方法は有るでしょ?」


真偽判定のスキルなんて持ってねえよ。


<称号『正しいですよ』を獲得しました[1]>


正しいのか。


「……正しいのは分かったが、4つの仮説とは?」


「正しいんですか?!」

「分かったのじゃ?!」


「ああ、ごめんね、会長。ほら、僕って存在が怪しいだろう?5千年の間に変質してしまってね……さっきのは正しいけれど、昔の僕に対する対処方法……今の僕は、存在を否定されるとますます手が出せなくなる……違ったアプローチが必要になるんだよ」


「駄目じゃねえか」


王家に伝わっていた対処法が使えなくなっていたという訳か。

王家存続してても、どこも効果無かったのでは。

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