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えくすかりばー2



その後、俺は空を飛んだ。何を馬鹿な表現してやがるんだと罵倒されかねないので具体的に語るならば、足をすくわれて前方回転飛びを披露したというのが正しいだろうか。



ふわっとした浮遊感。ぐらりと揺れる景色。生物を蹴飛ばしたような違和感。吐き気を催す遠心性運動。空竹を割るように縦回転して、硬い地面に投げ出されて転がった。



「いてて。なんか引っ掛けたか?」



足下をすくわれた気がしてならない。もしくは泥やぬかるみに足を取られたような感覚。コンクリートジャングルの地にぬかるみなど存在しない。つまり故意的な足払いをかけられた訳だ。と、冷静にコンクリートへファーストキスを捧げながら考えてみた。



「ふかぁぁぁぁっ!! 待てやって言うてるやんか!!」



空から女の子が降ってきた。はためかせた上着。翻ったスカート。波打つ金髪が揺れ、碧眼に射抜かれた。人形のような女の子が降ってきた。まるで開いたスカートが落下傘のように開いて世界が白とレースに包まれた。



それを見ていた俺の上に白とレースは飛来した。



「ふぎゃあぁあっ」



鳩尾に膝が突き刺さってなんかもう色んな物が溢れ出そうになった。新手の外国人密輸誘拐犯だとでも言うのか。俺を捕まえて売りさばくつもりか。こんな健康優良児、高くは売れないから止めてください。





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