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異世界旅商人の通帳  作者: 黄昏の罅
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5ページ目





夢を見ていた。多分これは夢。

記憶が混沌としてなんで寝ているのか思い出せない。


私は何も無い白い空間にぽつんと茶色い木でできた可愛らしい意匠の椅子に座っていて、

目の前に巨大なスクリーンと昔の映画の投影機が置いてあってカラカラと音を立てて回る。


私がスクリーンを眺めてると、私の知る両親よりもずっと若い二人が嬉しそうに赤子を抱きしめる写真が流れる。


そこから、ぱらぱらと私の人生を振り返るように物語は進んでいく。

それを暫く眺めていてようやく私がコンビニから帰るところまで来た。


コンビニから出た私を正面から写した写真。私の後ろには黒く揺らめく何かがいる。

ソレはわたしが家の前で慌てる間もずっと私を見ていて、

家から離れて携帯をとった時に、真後ろに現れてこう言った。




「「みーつっけた♥」」




がたっ、と音を立てて椅子から立ち上がる。鮮明に思い出したあの時と全く同じ声色がスクリーンから流れた音声と重なる。


勢いよく後ろを振り返ると、楽しげな声と裏腹に土下座した金髪の女性がいた。




「ほんとごめんなさいただの出来心だったんですコンビニ帰りのあなたを見つけたときに声かけようとしたんですけどなんかこの状況メリーさんの電話みたいだなーっておもってちょっとまねしてみたら思いのほかあなたが驚いちゃって意識を失うとは流石に予想外でしてそしたら不審者が叫び声に気がついて出てきてしまって見られたと思った不審者にあなたが殺されちゃったんですほんとごめんなさい」




怒涛の勢いで色々言われたが、要するに何らかの理由で私を探していて、見つけて声をかけようと思った。


だけどなんか状況がメリーさんに似てると思って真似して声をかけたら私は叫んで失神。

それに気が付いた強盗は私を殺害。



そして、今に至るという事らしい。まぁ、取り敢えず。まずは、色々質問させてもらいたい。

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