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異世界旅商人の通帳  作者: 黄昏の罅
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10ページ目





ソロモンの容姿は優しげで、商人向きの裏の読めない笑顔だと思う。

にしても、イケメンだ。髪をおろして、服を整えれば美人になるのだろうからこの容姿は凄い。




随分飛んだがようやく遠視を使わなくても街が見えてきた。


魔法についてはソロモンの『設定』最強万能型ぶつりまほうオールラウンダーなので、使いたい魔法を頭が理解しているから楽だ。


ある程度のお金はアイテムボックスに有るらしいので、身分証明に商業と冒険者のギルドに入るといいと助言を貰っている。


あるのならば言われなくても入るつもりだった。ロマンだから。


そして、何より多彩な種族がいると聞いている。獣人に妖精に龍にドラゴンにエトセトラ。楽しみで仕方が無い。


ソロモンの種族は零紋族。超希少種族であり個体それぞれが零紋と呼ばれる特殊な紋様を持つ。


個数や能力はそれぞれで、紋に契約悪魔を入れられる者や紋が武器に変化する者もいる。


ひとつの門に複数の能力を持つ者もいるし多種多様だ。


強いて言うならば、零紋族自体が古代種族であり、古龍に並ぶほどの強さと希少度だということだろう。


紋を見られない限り分からないが、私の場合、脳の活動を補助する紋が額にある。


大丈夫が心配だったが、本紋、つまり私の宝石付きの背中の紋様を見られない限り大丈夫らしい。


僅かな補佐能力を持つ魔導紋は割と一般的とのこと。

本来ソロモンは人間の予定だったが、趣味全開で入れていたタトゥーを見た男性に零紋族の話を聞いて一瞬で頷いたのだ。


夢いっぱい(色んな意味で)のソロモンだが、地球ではそれはそれは目立つ外見だろう。


いや、こっちでも充分目立つ気がするけど、虹彩は問題ない。


地球もカラコンやら髪染めやらどうにか誤魔化せる、と思う。


でも私はもういっそ開き直って商売が軌道に乗ったら大手の契約口を確保するのもありかもしれないなと思っていた。


こっちの世界をメインに活動するつもりでいるが、その為には拠点やら何やらをいずれ用意しなければいけなくなる。


毎回日本に帰ってもいいが、強盗の記憶は抜け切れなくてなんとなくあの家で寝泊まりする気にはなれない。


お金類は私のカードに入っているので一切取られてなかったのが行幸だけど、その腹いせにパソコンを壊されたのならなんとも言えないな。



そう思って真下にきた街の門の下へ降り立った。

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