TDM.
今回から台詞の前に名前を置きました。
名前が無い台詞は放送によるものです。
よろしくお願いします。
「ようこそ、決勝戦へ」
放送がながれた。
「あなた達は相当頭がきれるようですね。決勝戦に上がってくるなんて。おめでとうございます。」
頭がきれる?それじゃあ俺と唄以外のやつは、本気で推理戦をして勝ち上がってきたってことか?
本気で殺し合ってきたってことか?
なら今回も……。
「存分にその頭をいかして戦い抜いて下さい。それでは、決勝戦のルール説明をしましょう。」
「決勝戦はTDM。チームデスマッチです。」
唄「……また…。」
唄が呟いた。
おかしなことに、唄以外誰一人として不満を口にする人はいなかった。
みんな覚悟を決めていたのか、
それとも、気合が入ったのか。
「決勝戦のTDMは少し特殊で、ただ殺し合うのではありません。わかりやすく説明します。
まず、Aチーム、Bチームにわかれます。
ゲームがスタートしたら3時間ごとにAチームからBチームの一人を指名し、Bチームも同じようにAチームの一人を指名します。
そして指名された人は今皆さんがいるこのホールで殺し合って頂きます。
それを繰り返し、最終的に生き残っていたチームが勝利です。
この決勝戦は予選とは違い、
引き分けはありません。何度も繰り返し、最後まで殺し合ってもらいます。」
引き分けがない。
つまり、最後に生き残るのは、どちらかのチームだけなんだ。
これには俺も声が出てしまった。
翔斗「なんだそれ!」
予選のような全員生存ルートなんてものは決勝にはなかった。
「チームわけは、くじ引きで決めます。」
くじ引き?そんなことしたら唄と敵同士になるかもしれない。だが、俺と唄のシンクロ率は神がかっている。今までも気持ち悪い程にいろんなものが被ってきたからな。今回もきっと大丈夫なはず。
「ではその箱に入った棒を合図に合わせて抜いて下さい。」
奥の扉から箱を台車に積んだ美女が歩いてきた。綺麗な足………。
唄「足ばっかみてんじゃないよ。ちゃんと同じチームひいてよね。」
翔斗「あ、あぁ。いつもみたいに頼むぜ!唄!」
他の人は相変わらずしんとしている。
こいつら大丈夫か…?
「それでは、合図をかけます。
せーのっ!」
まるで王様ゲームをやっているようだ。
ははっ。なんてこった。
こんな時に限ってシンクロ率が0%になってしまうとは。
2番が5番にチューする!
王様ゲームは残酷ですよね。
命令に従わなければいけませんから。
でも回避する方法はないわけではないです。
王様ゲームに参加しなければよし。
次もよろしくお願いします。
ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )