終わりからまた始まりへ
下です。
下でもよろしくお願いします。
世界とはなにか。
3日前の朝を思い出した。
今もその時と同じ時間。状況は違うが。
俺達が車に乗せられてから1日たっている。
それでもまだ車の中。今どこにいるんだ?
「翔斗、『ぷ』だよ。」
俺と唄はずーっとしりとりをしていた。
唄がずーっと『ぷ』攻めをしてきたので
目隠しで辛いのかしりとりで辛いのかよくわからない。
「プリンと生クリームのハーモニー」
もう言う言葉がなくなったので文でもありというルールになった。1日中やれば仕方ないよね?
「肉が好きな妊婦」
「+(プラス)チックなプラスチック」
「車の上に神父」
どんな状況だよ。
ツッコミたかったが、それも面倒臭かった。
「プレイならナース」
「スレンダーな妊婦」
キキッ
ブレーキの音と共に車が止まった。
信号かと思ったがエンジンも止まった。
「着きました。」
大男さん…あんた日本語話せたんかい。
「やっとか…」
危うくしりとり中毒になるところだったよ。
車から降ろされ、手足の拘束をとかれ、目隠しを外された。
眩しい。凄く懐かしく感じた太陽の光。
太陽の光に慣れた時、我が目を疑った。
周りには草原。そして中央に城があった。
「すごい…」
唄も驚いていた。
「次はあそこでやるのか…。」
その城は洋風のもので、シンデレラ城に少し似ていた。
「行こう。翔斗。」
「あぁ」
大きな門をくぐると目の前に大きな扉があった。すると、その扉はギィィィと音を立てながら開いた。それは俺達を嘲笑っているように感じた。
「いよいよか…。生きて帰ろうぜ、唄。」
俺は笑いながら言った。
「…うん。」
唄の返事は、不安に満ちていた。
扉の奥には左右に階段のある広い、ホールっていうのかなんなのかわからないがホールみたいになっていた。
べ…別に勉強不足な訳じゃないんだからねっ///わからないふりしてるだけなんだからっ///
そこには俺達以外に8人の男女がもう既に揃っていて、俺達に目線をやった。
俺と唄は、この8人を相手に、
決勝戦を始めようとしていた。
さぁ決勝が始まります。
そこがどんなに暗く、辛い道のりでも、
2人は進むしかないのです。
次もよろしくお願いします。