眠りから覚め、疑問
目を開ける。
ここはどこだ?目の前が真っ白だ。
目が痛くなるほどに真っ白。
俺は今立っているのか?寝ているのか?
俺は………バッ!
ようやく、自分がどんな状況におかれていたかを思い出し、起き上がった。そうか、俺は満腹になって寝てしまったのか。
今は何時だ?俺が寝てからどれくらい時間がたったんだろう。
俺はいつも昼寝の時は2〜3時間で目が覚めるのだが、今回はそうはいっていないかもしれない。肉体的にも精神的にも疲れているからな。
とりあえず、今の状況と時間を聞くために唄のところへ行こうか。
部屋を出て、左隣のそのまた隣の部屋が唄だった気がする。
「唄〜いる〜?」
「いいよ入ってー」
よかった唄で。ここがもし西田さんであんなことやこんなこと…ごめんなさいもう考えません。だって西田さん綺麗だから!
「あのさ、昼飯食ってからどれくらい時間たってる?寝ちゃったみたいでさ。あと、今の状況も。教えて」
「今はもう5時間はたってると思うよ。今の状況は特に何もなく安全ルートを突き進んでいます!(`_´)ゞ」
5時間か、だいぶ寝たんだな。
状況も変わらずか、よかった。
唄の部屋のテーブルの上にも拳銃とナイフがおかれていた。
「やっぱり皆これは部屋にあるのか」
「うん。でも西田さんと前田さんはペアでのルールとして、テーブルごと部屋の隅に置くっていうルールを決めたらしいよ。僕もこんなの怖くて触れてない。」
「俺もだ。」
それじゃ、神田さんを殺した奴は田中さんだったってことか。もしくは神田さんは唄の言う通り自分で自分を刺したか。
よかった。
俺は部屋に戻ってきた。
俺も拳銃とナイフはテーブルごと隅に寄せとこう。
ちなみにこの部屋は結構広い。完全な正方形となっている。元々広いのにテレビ一つだともっと広く感じる。
テレビの大きさはざっと32インチぐらいだろうか。あいかわらず暇なのでまたテレビを見ていると、
「うああぁぁぁあぁぁぁああぁ!!!」
突如、悲鳴が響き渡った。
その悲鳴は唄のものだった。
「唄っ?!」
まさか、また誰かが金欲しさに…唄を殺そうとしているのか?
ダンッ!!!
俺はドアを乱暴に開け、ダッシュで唄の部屋の前に行く。そして、
「唄っ!!大丈夫か?!」
唄の部屋に急いで入る。
「翔斗…!」
部屋には唄と前田さんがいた。
そこで我が目を疑った。
唄が前田さんに銃口を向けていた。
今回は少し短めでしたが楽しんで頂けましたでしょうか。
是非次もよろしくお願いします。