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fake(フェイク)  作者: るる
fake 上
3/14

裏切り者

一体誰が撃ったのか、誰が撃たれたのか。

『トイレ。気づけばずーっとしてなかったからね。笑』

嫌な予感がしたがあまり考えないようにした。安全ルートでいくと皆で決めたんだ。誰かの手違いで発砲してしまっただけであろう。俺は急いで部屋を出た。

すると既に皆が部屋を出て、発砲音がしたであろう部屋の前に集まっていた。

「どうしたんですか?!」

「翔斗!大変、神田さんが…!」

唄は生きていた。嫌な予感は外れた。よかった。いやよくない。神田さんは確か気持ちは正社員だが実際ホームレスという人だったな。

「撃たれてる…。」

1番起きてはいけない、起きて欲しくない事が起きてしまった。誰かが金に目が眩み神田 篠を殺害したのだ。

「一体誰が…。」

皆取り乱している。そうだ。もう誰も信用できなくなってしまったんだ。

「とりあえず落ち着きましょう!これで安全ルートが使えなくなってしまったんですよ!どうすれば…!」

唄、お前はすげぇよ。いつでも冷静に対処できる。

「安全ルートが使えなくなったら殺し合うしかないのかな…」

前田 太士が口を開いた。すると

「誰か1人死んだようですね。その場合でも安全ルートが確保できる方法が一つだけありますよ。」

放送のようなものが流れた。ただ音源がどこだかはわからない。

「教えてくれ!!」

田中 丸は本当に死にたくないらしい。

「それは、 死んだ人のペアが死ぬことです。

つまり、そのペアがいなくなれば安全ルートが確保できます。」

…!?神田さんとペアの奴が死ねばあとの俺達は安全ルートが確保できるというのか?

神田さんとペアの人…?確か…

「…自分かよ…。」

田中 丸が悔しそうに言った。

「そんな…!」

こんなのおかしい。何故なんの罪もない人が死ななければならないのか。

「まだなにかあるはずですよ!」

俺は言った。

「いや、さっきの放送では一つだけと言っていたでしょ?だからもうそれしか…」

西田 鞠が言う。確かにそうだ。一つだけと言っていた。だけど…

「少し考えさせてくれ…。」

そう言って田中 丸は部屋に戻っていった。

田中さんは一体どうするつもりなのか。

自分で自分を殺し、俺達を救うか。

それとも…

「私達も一度部屋に戻ろう。」

西田さんの言う事に皆したがい部屋に戻った。

さぁどうしたもんか。田中さんが命をたてば俺達は生き残れる。でも神田さんを殺した奴が俺たちのなかにいるかもしれない。もしそうだとしたらそいつは必ずまた誰かを殺すだろう。だが田中さんが犯人だったら解決…。うーん、と俺は頭を抱えた。



あれから1時間たった。田中さんは?と思い部屋を出たところで唄がいた。

「あ、ちょうど呼びに来たところだったんだ。田中さんの様子を見に行こう。」

それから2人で前田さん、西田さんを呼び田中さんの部屋に向かった。


ドアを開けると田中さんは血だまりの中に倒れていた。そうか、この人は自ら命をたったのか。そう思った時、ある事に気づいた。



田中さんの横に血のついたナイフが落ちていた。



裏切り者は誰なのか。

それを知るのは裏切り者だけ。


次も是非見にきてください。

ありがとうございました。

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