フラグ建築士?
少しだけ、パニックになっていたが落ち着いてきた。俺は今、殺し合いというゲームに強制参加させられたんだ。
色々考えていると壁にドアが現れた。ここから出ろということなのか。素直に従っておいた方が身のためだろうと思い外へ出る。
するとそれなりに広いホールのような場所へ出た。ホールには人が5人いた。俺を含めると6人か。
「翔斗!!」
唄だ。
「早くこっちに来て!」
「あぁ、お前が無事でよかったよ。」
「僕も翔斗が無事でよかった!それでここにいる人達が今回の参加者の皆さんだよ。」
「ちょっと待て。もうゲームは始まっているんだろ?ヤバイんじゃ…」
「大丈夫だよ!ルール説明を聞いてなかったの?誰も死なずに終わればみんな元の生活に戻れる。戦う意味なんてないんだ!この人達はそれをわかってる。」
そんなルールがあるならこのゲームやる意味ww心の中で言っていた。口に出すとゲーム主催者になにをされるかわかったもんじゃないからな!
「どうも、田中 丸です。普通のサラリーマンです。笑」
あ、爽やか…
「どうも、西田 鞠です。1人だけ女っていうのも嫌だけどしょうがないか…」
すいません卑猥な事を考えてしまいました。
「俺は神田 篠。ホームレスだが気持ちは正社員だ。」
どういうことだ。
「…自分も同じくホームレスの前田 太士です。よろしくお願いします…」
暗そう…。
「僕は雛詩 唄でこっちは真中 翔斗です。2人とも同じ大学生です。よろしくお願いします。」
ペコッ。頭を下げといたが、みんな年上ってなんか嫌だな…。と、突然上からモニターが降りてきた。
「皆さん、集まりましたね。」
そこに映ったのはさっきのテレビの人だった。
「今からペアを決めます。皆さんで話し合って二人一組を作って下さい。」
俺は即、唄と組んだ。他は前田&西田ペア、神田&田中ペアになった。途中、西田さんがめっちゃ嫌そうな顔をしていたのは秘密。
「それでは、スタートです。ご武運を」
モニターが上へ上がっていく。ペアなど決めてももう意味がないように思えるが…。
「さぁ!とりあえず各自部屋に戻りますか!」
田中さんが呼びかけた。俺は思わずえっ?っと言ってしまった。
「安全ルートなら誰も死なないし24時間部屋などで待機していれば平和だろ。よし解散!!」
なんか簡単だなぁーと思いながらみんな部屋に戻る。唄が何処かへ歩いていくのが見えた。
「どこ行くんだ?」
「トイレ。気づけばずーっとしてなかったからね。笑」
「だな。笑」
部屋に入るとそこにはテーブルが置かれていて、その上には拳銃とナイフが置かれていた。
「本来ならこれで殺し合うのか…」
物騒な。でもよかった、みんながルールを分かってくれていて。なんかフラグ立てちゃったかなーとふざけていた。すると、
パァン!!!!
何処かの部屋で聞こえるはずのない乾いた発砲音が聞こえた。マジか。
今回はあまり進展がなかったかな?
次から物語が動きだします。楽しみにしていてください。