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fake(フェイク)  作者: るる
fake 下
13/14

人間の本質

年度が変わり、だいぶ忙しくって更新できていませんでした。

また少しずつ投稿していきますのでよろしくお願い致します。


「それでは、第2回戦を始めます。

名前を呼ばれた人はホールへ出てきて下さい。

Aチーム、西岡 愛美。Bチーム、吉本 雅史。」


平井「?!…くそっ」


雅史「きたか…。」


由紀「…雅史…。」


とうとうこの時がきた。雅史さんは決心した表情でホールへと向かっていく。


翔斗「雅史さん。由紀さんの為にも、まずは勝って下さい。」


雅史「わかっているよ。僕は…少しでも長く由紀を見ていたい。いろんな由紀を思い出したい。絶対勝ってくるよ。」



「さあ、揃いましたね。では、第2回戦の武器を発表いたします。第2回戦の武器は…銃です。」


銃…か。銃は刀と違ってある程度離れた所からも攻撃できる。しかもお互い一般人、一発でも当たっただけで立ってはいられないだろう。

つまりこの勝負、先に引き金を引く決心をした方が勝つ。


雅史「銃なんて握ったこともないのに当たるのか…?」


「安心して下さい。結構感覚で当たるものですよ。反動を怖がらずにリラックスして撃てば大丈夫です。」


唄「どこが大丈夫なんだろ…全部当たらなければいいのに。」


平井「ほんとそれだよ。愛美…勝ってくれ…。」


「それでは始めます。用意…スタート!!」


「パン!!!!!」


スタートの放送がなった直後に銃声がした。

早すぎる。なにか手違いがあったのか、そう思って確認したが違った。

西岡さんがダッシュで銃を取り、速攻で雅史さんを撃った。


雅史「…?!?!」


西岡さんが放った弾丸は雅史さんの肺部分を貫通していた。雅史さんは倒れた。


西岡「はぁ、はぁ、こんなの、やったもん勝ちでしょ、はぁ、先手必勝よ、」


そう言いながら西岡さんは2発目、3発目を雅史さんに撃ち込んだ。雅史さんは血を吐き、目が虚ろになっていく。


由紀「いやああああああああああああ!!」


悲鳴と共に由紀さんがホールへ飛び出してきた。


由紀「雅史…!雅史!死んじゃ嫌だよ!!…ねぇ…。」


由紀さんは雅史さんを抱き寄せ、泣いた。


雅史「…今までありがとう。由紀。」


由紀「そんなこと言わないで…!」


雅史「…絶対守るって言ったのに、約束守れなかった…ごめんね。明日、由紀の誕生日だったよね…実は、プロポーズしようと思っていたんだけど…できないや…。僕よりいい男見つけて、幸せになってくれよ。」


由紀「…バカ…隠してたつもりかもしれないけど、バレバレだったよ…。私、雅史がいないと生きていけないよ…!お願い…逝かないで…」


雅史「天国からずっと見守ってるよ…。由紀、ずっとずっと…愛してるよ」


そう言って雅史さんは目を閉じ、呼吸をやめた。


由紀「…!!なんで…、嫌だ、嫌だよ、いかないでよ…!約束…守ってよ…。雅史…!」


「おつかれさまでした。西岡さん、ナイスな判断でした。情に流されず見事勝利。人間の本質を見れた気がします。おめでとうございます。」


狂ってる。こんなのおかしい。なんでこんなことになる。雅史さんや由紀さんがなにか悪いことでもしたか?おれは心底腹が立った。


由紀「…どうして。全部、あなたのせいよ。」


由紀さんの様子がおかしい。最愛の人を失って糸が切れてしまったのか。


由紀「…こんなの…理不尽よ…。全部、あなたが悪いのよ!!!!」


すると西岡さんは由紀さんに銃を向けた。

由紀さんは喋るのをやめ、静止した。


「おっと西岡さん。もう第2回戦は終了しています。試合以外の場所で人を殺すのはルール違反となりますよ。」


西岡「わかってるわ」


そう言って西岡さんは銃を下げ、Aチームの部屋へと歩いて行った。

その瞬間、由紀さんは雅史さんの銃を取り、西岡さんの背中へ数発の銃弾を浴びせた。


由紀「うわあああああ!!!!あなたなんか、こうなって当然よ!!」


これには橋本さんも驚いていた。


橋本「やりやがったか…」



「おっと、ルール違反ですね。

さようなら、鈴木 由紀さん。」



放送が流れると、由紀さんの頭を銃弾が貫き、由紀さんは雅史さんに覆いかぶさるようにして倒れた。

復讐に復讐し、さらにそれに復讐をする。

連鎖は止まりません。それが戦争の原因にもなりますね。


また読みに来て下さい!

頑張りますので。笑

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