各々の心情
ハイペース投稿!
暇な訳じゃないんだからね!!///
おれが部屋で寝転がってると、声をかけられた。
雅史「ねぇ、翔斗くん。」
翔斗「なんですか?」
雅史「君は唄くんと親友なんだよね?今戦ってきて、どうだった?」
どうだったって言われても、脱出作戦について話していたから特別な感情にはなっていない。
翔斗「傷つけたくないとは思いましたし、かといって自分が死ぬのも嫌だって思いました。」
雅史「だよね…。由紀がもし死にそうになったら僕は本当に庇って死ねるのかなって思ってさ。」
翔斗「難しいですね…。最終的には自分に正直でいいと思いますよ。格好つけなくたっていいんです。」
雅史「…。わかった。もう少し考えてみるよ。ありがとう。」
そう言うと雅史さんはまたイスに座って考え込んでいた。
橋本「おし、そろそろ次誰を指名するか決めるか。といってもまだ2時間はあるけどな。」
三日月「そうだねー」
二ノ宮「西岡って女でいいんじゃない?」
西岡さんは確か平井さんと同じ予選会場からきてたはず。そこもカップルなのか。
橋本「まぁいいか。じゃあ次は西岡を指名するぞ。」
次は誰と西岡さんが殺し合うのか。
おれはみんなにあることをきいてみた。
翔斗「あの…皆さんは安全ルートを使って決勝にきたんですか?それとも…本当に殺し合ってきたんですか?」
三日月「そんなわけないじゃん!安全ルートでみんな助かるのになんでわざわざ殺し合わなきゃいけないのよ。」
二ノ宮「その通り。」
雅史「僕も安全ルートで、最後はくじ引きで決勝に行く人を決めたんだ。」
橋本「……おれは、殺し合ってきた。」
空気が冷たくなった。
今目の前に多くの人間の人生に幕を閉じ、他人の人生を踏みにじった人がいる。
橋本「斎藤 類が計画をたて、それをおれが実行する。それで勝ち上がってきた。金の為にな。」
金…、田中 丸さんと同じように金に目が眩んでしまったのか。
橋本「だから今回も、本気で殺る。」
みんな言葉を発せなかった。
斎藤さんが今、僕達の勝利の為にいろいろ考えてくれている。僕がいなくても平気そうだった。
由紀さんはまだ少し泣いていたが少し決心し始めたようだ。
唄「大丈夫ですか?」
由紀「大丈夫…。雅史が死にそうになったら私が出て行って死ぬ。決めたの。」
唄「自分の命は大切にしないとですよ。雅史さんは由紀さんが死ぬのは嫌だと思います。」
由紀「それは私も一緒!私だって雅史が死ぬのは嫌だから」
決心はかたいみたいだ。
唄「…そうですか。」
平井さんと西岡さんは楽しくおしゃべりしていた。殺し合いの真っ最中だというのに。
開き直ったのかな?
あの2人はできているだろう。予選を通して距離が近くなったパターン、西田さんと前田さんのパターンだ。
2人は今、どうしているのだろう。
斎藤「じゃあ次は、吉本 雅史を指名する。」
由紀「!!!」
由紀さん、辛いだろうな。
でも、仕方のないことなんだ。いずれみんな戦う事になる。
由紀さんはまたボロボロ泣き出してしまった。
斎藤「みんな、おれの指示に従ってくれ。」
言われなくともって感じがした。
次はどんな武器で戦うのだろうか。
殺し合いはどんどん進んでいきます。
人間の本質って、怖いです。




