はじめ
文章書く上でのアドバイスください 初作です
・・・かちっ
頭がぼんやりしている寝起きながら、その電源の妙な音の大きさは今でも鮮明に覚えていた。
いつもより早い起床ーー敷布団から飛び起き、数秒考えた後、今日が卒業式だということを思い出し、せっかちに枕元に置いてある正装に袖を通した。
そう。今日は自分が通っている小学校の卒業式だ。
スマホとランドセルを目にもとまらぬ速さで手に取ると同時にリビングに飛び出し、テレビの近くに飾ってある時計を確認した。どうやらまだ余裕があるようだ。そんなことを考えながら乱暴にダイニングチェアに腰を掛け、出かけた家族のことも考えずに置いてある朝ごはんに無作法にかぶりついた。
「不味っ」
米派の自分の口には合わない食パンを咥えながらコップを取り、キッチンに直行しそのままコップに注いだ牛乳で咥えてたものを口に無理やりねじ込んだ。
それと同時に唐突に卒業後への不安感が増してきた。だがすぐにパンと同時に飲み込んだ後、歯を磨き髪の毛を整え、靴に足をはめた。玄関に置いてあるマスクをポケットにしまい、廊下の電気を消し、ついにドアを開けた。なんだかいつもより空気が不味いようだった。
通学路を少しだけ歩き、友と前日に待ち合わせをしていた公園で足を止めた。
どうやら早くについてしまったようだ。
2〜3分は経っただろうか。予定より5分ほど早く、友が来た。
「え お前、はやくね?」
「大人は10分前行動が基本なんだよ。てかなんだ?袴で卒業式いくんか?」
友の名は石上といい、小太りな体格に、いつも顔に合わない小さな布マスクを着けている。
「卒業式ぐらいマスク外したらどうだ?」
返事が来ないのを見て、自ら話題をふった。
「いや あ、アイデンティティだから」
「ちっぽけなアイだなあ・・」
嫌な感じになってしまっただろうか。一瞬気に止めたが、大したでもないという気持ちが勝り、申し訳そうな素振りも見せず学校に向かって歩き始めた。
「そういえばさ、お前って結局喜来に告らないの?」
いたずらっぽく問いかけると、石上はいつものように顔を赤らめた。
「嫌だよ。・・卒アルでまだ会うんだし。」
「なんだよ。チキンなのは体だけにしとけや」
「誰がうまいこと言えと」
「俺鶏肉きらいだからうまくないんよな」
公園を出ると同時に、見晴らしがよい一本道に足を踏み入れる。
すると道の大分奥のほうに人影が見えた。
「・・・」
目が合ったのに無言でこちら側に小走りで向かってくる。視力のせいで分からないが挙動的に古井だと思い、相手が車道を斜めに横切ったと同時にこちらも足を真横に向けた。
歩道を合わせても10mほどしかない東京にしてはかなり小さい車道。
ここも通学路として通るのは今日で最後なんだと少し寂しい気持ちになりながら足の向きと体の向きをそろえ、反対側の歩道に渡った。
普段仲が良い人を避けるような行動をしたのが面白かったのか石上が少し伏せて薄ら笑いを浮かべたが、地面を見たと同時にすぐに驚きの表情に変わった。
そこには3月も後半に入ろうかというこの時期に、真っ白なカブトムシが佇んでいた。
文章書く上でのアドバイスください 初作です




