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【R15版】妹よ、俺をオカズに致すなよ! 〜変態兄妹の特殊性癖女子攻略作戦〜  作者: カグラ
第6章 ボディペイント美術部【黄金井絵美】

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第47話.パーフェクトブルー&レッド

「先輩、あの、このデカい紙って、何ですか?」

「これはな、お前の為に用意した”キャンバス”だ」


翌日の放課後の美術部部室。

床に置かれた四畳半程のサイズの紙を前に、立ち尽くす黄金井。


「お前には、この紙に絵を描いてもらいたい」

「?また裸婦画ですか?」


「いや、違う。ただ正直、何を描くかはこの際余り関係ないんだ。内容はお前に任せる」

「?」


「俺が考えてきたのは、その描く”方法”についてだ」

「方法?」


「黄金井、お前は、自分の”カラダ”でこの紙に絵を描くんだ!」






「カラダ”を”ではなく、カラダ”で”描く···。逆転の発想ですね!」


黄金井のカラダを筆のように使い、紙に絵を描く。

それが、マットにローションを馴染ませる美女の動きを見て閃いた案だった。


「ここに、大量の絵の具と業務用ローションを用意した。好きな色を選んで、カラダに塗りつけてみてくれ」


「凄い、この一斗缶たち、全部絵の具ですか!?よくこんなの準備できましたね」

爺やさんに頼んで至急手配してもらったブツだ。

対価に緑川の私物を要求されたが、こちとら端から踏み倒すつもりだ。


「じゃあ私、赤が好きなので、赤の絵の具を使いますね!」

「了解」


俺は、赤の絵の具が入った一斗缶を開封し、そこにローションを加えて混ぜ合わせた。

程なくして、ヌメリ気が付与された、トロトロの絵の具ローションが出来上がる。






「どんな感じて描きますか?」

「”女体”で描く、ということを活かすとなると···」

「ズバリ、”おっぱい”で描く、ですね!」

「正解だ!」


全裸になった黄金井は、赤の絵の具ローションを手ですくい取り、自らの乳全面に塗りたくる。


その乳が描く線のノイズにならないように、手についた余分な絵の具を拭き取り準備完了だ。






「さぁ、黄金井、お前のその乳で描いてみろ!」

「は、はい!」


黄金井は、床に敷かれた紙に、自らの乳を押し付けた。

むにゅぅ。

膝をついた状態の腕立て伏せのような姿勢になる彼女。


「さぁ、その()を走らせろ!」

「はい!」


這いつくばるように”筆”を紙に擦り付けながら動き回る彼女。

爺やさんが言っていた通り、このマヌケな姿を第三視点で鑑賞していると、得も言えぬ興奮が湧き上がってくる。






「先輩、絵の具が薄くなりました」

「また手を介して”筆”に補充するしかないな」


「···先輩、その都度私が自分の手で補充するの、手に付いた絵の具を拭き取る分非効率じゃないですか?」

「まぁ、そうだな」


「なので、あの、先輩の手で直接、私の”筆”に補充してください///」


「え!?でもそれって、ちょっとスケベが過ぎるのでは?これR15版だぞ」


「先輩は、ただ”筆”に絵の具を補充するだけです。無問題(モーマンタイ)です!」

「そ、そうだな、そうだよな」


「では、お願いします!」

俺の目の前に”筆”を差し出す黄金井。


俺は、一斗缶から絵の具ローションをすくい取った。


「···いくぞ、黄金井!」

「はい、どうぞ!」


ふにっ。

「あんっ!///」

「ちょっ、ばかやろう、変な声出すな!」


「だって、先輩の手つきがイヤらしくて///」

「いいから、声は出すな、我慢しろ」


ふにふに。

「っっっ///」


ふにふに。

「っっっ///っっっ///」


声を我慢している方が、より表情がスケベなんだが···






「先輩、できました!完成です!」

黄金井と俺の共同作業の末、1枚の絵が完成した。


シワのある2つの玉と、その間の1本の筋張ったバキバキの棒の絵だった。

(しな)びれたゆで卵と、フランクフルトかなぁ。


「黄金井、コレは何の絵だ?」

「ちん◯です!」

ですよね〜。


「なぜにコレを描いた?」

「女体の象徴である”筆”で、男性の象徴を描く、というテーマで描きました!」


「で、どうだ?コレを見て、何かビビっと来るか?」

「う~ん、特にそういった感覚は無いですね〜」


残念だが、コレも不発か···

描いている姿を見ている分には、めちゃくちゃエロかったんだけどなぁ。






「でも、このカラダに絵の具を付ける感覚は、私的に”アリ”な気がしてます」


「ん?描いた絵の方じゃなくて、描いてたカラダの方の感覚が良かったってことか?」


「はい、そうですね、上手く言葉にはできない感覚ですが···とにかく、なんか、エロく感じるんですよ」

「そういうものなのか···」


「先輩もピンときてない感じですね···そうだ!これだけ絵の具があるんだし、先輩も実際にやってみればいいんじゃないですか?」

「え?」


「先輩も、自分のカラダで絵を描いてみればいいんですよ!もちろん、その”筆”で///」

「ほえ?」






ものは試しということで、俺も裸になり、カラダで絵を描いてみることになった。


使う絵の具は、黄金井が赤を選択したので、対となる青を選択する。


筆に使うのはもちろん、男の象徴である”筆”だ。

青の絵の具ローションを”筆”に馴染ませ準備完了だ。


「じゃあ、やってみるか!」


グニッ、グニュ、グニグニ。

「ぬおっ♡」


「ど、どうしました、先輩!?」


絵の具(ローション)の付いた”筆”を()に擦り付ける···

こんなの、ただの床◯ナじゃん···






危うく果ててしまいそうなところで、ちょうど絵の具が切れた。


「ふぅ···じゃあ、絵の具を補充するか···」


「あ、先輩、今度は私が補充してあげますね!」

「ほえ?」


俺の思考が追いつく間もなく、黄金井は青の絵の具をまとった自らの手で、俺の”筆”に絵の具を補充した。


むぎゅうぅ、ぐにぐにぐにぐに。


ただでさえ”寸止め”状態だったのに、そんな刺激を加えられたら、もうっ!!!


「らめっ!うひっ!」


「うわっ!?···先輩、青じゃなくて”白いの”いっぱい出ちゃいましたね···♡」






「ふぅ、こんなもんか」

描きあげた絵を眺める。

黄金井に対抗したわけじゃないが、俺は”アワビ”を描いた。


紙自体は1枚しか用意してなかったので、黄金井の絵の上に、俺が絵を重ねて描いた形となった。


黄金井の絵の具の補充が”念入り”だったので、3箇所も”白”のシミができてしまったのは御愛嬌であろう。


「先輩、自分で実際に描いてみた感想はどうです?」


「ん〜、確かに描いている時は気持ち良かったんだが···」


赤い”えのき”と、青い”アワビ”の絵を見下ろす。

線が重なった箇所は、混ざり合い紫色に変色していた。

正直、絵自体には、あまりコレといった感想は湧かなかった。






「先輩、もういっそ、カラダ全体で思いっきり塗ってみませんか?」


そう言って黄金井は、赤色の絵の具ローションを自らのカラダ全面にぶっかけた。


その鮮やかな赤がまるで鮮血のようで、俺には猟奇的にさえ見えた。


「さぁ、先輩も!」


後輩に先陣を切られてしまっては続かないわけにもいかず、彼女がそうしたのと同様に、青色の絵の具ローションをカラダ全体にかぶった。


そして、赤い黄金井と、青い俺が完成した。






2人で紙の上を滑るように、全身を使い色を塗る。


次第に、紙は赤と青と紫でグチャグチャになった。


「なんか、前衛的なアートみたいですね···」

確かに、著名なアーティストの作品ですと言われたら、それっぽく見えてしまいそうではあった。


「赤の女と青の男が、2人で紫を作る。そう考えると、結構芸術的要素は含まれているのかもしれんな···」


「でも私としては、”女体”成分がちょっと薄いような気が···」


「コレに、女体成分を加える···女体”を”ではなく、女体”で”でもなく···」


「女体成分···女体”に”···わかりました!」

両手をパチンと叩き、何かの合点がいったようすの黄金井。


「先輩の青で、私の赤を、完全な紫にしてください!」






「?」

「つまり、こういう事です♡」


不意に、黄金井が抱きついてきた。

むにゅ〜。


2人の肌が重なり合った部分が、青と赤から、完全な紫へ向け変色を始める。


「私のカラダを、先輩の青で、完全な紫へ変色させて下さい///」


女の赤を、男の青で、紫へと染め上げる。

それは、そう、確かに”エロ”であり芸術的だと感じた。


ヌルッ。

「せ、先輩っ···んっ♡」

ヌルヌルッ。

「あっ、そこっ♡んっ♡」


彼女の口から熱い吐息が漏れる度、紫色がより鮮やかに彼女の肌を染め上げた。






「おいっすー!お兄ちゃん、黄金井さん、進捗どうですか〜?って···」


「も〜先輩、また”白”が混ざっちゃいましたね♡」

「ぐへへ、よいではないか、よいではないか!紫が”白”で薄まったら、また2人の赤と青で濃い紫を作ればよいではないか」


「お兄様···」

「ま、円香!?これは、その、あれだ、芸術がバクハツなんだ!」


「お兄様、ハメを外しすぎじゃないですか?」

「ハメてはないから、許してくれないか···」


「そんな言い訳で、良いわけないでしょ!!!」


床で仰向けになっている黄金井に覆いかぶさっていた俺の顔面に、円香のローキックがめり込む。

「チャムッッ!!!」


「わー、キレイな赤!」

俺の鼻から飛散した鮮血を見て、黄金井は無邪気にそう評した。

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