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【R15版】妹よ、俺をオカズに致すなよ! 〜変態兄妹の特殊性癖女子攻略作戦〜  作者: カグラ
第4章 汗フェチバスケ部マネージャー【紫藤歩夢】

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第25話.昇天☆汗汁レストラン

「お兄ちゃん、練習が終わるみたいだよ」


円香に骨抜きにされて放心していた俺は、顔を上げ体育館を覗いた。


確かに、クールダウンの空気が見て取れる。


「あつーい!もう汗で下着もビショビショだよー」

「ブーツの中、汗溜まってて気持ち悪いんだけど〜」

「早く脱ぎてー!」


「みんな、暑い中お疲れ様。ブーツの中に汗が溜まってると思うけど、部室で脱いだら汗で水浸しになっちゃうから、ブーツだけは体育館で脱いでから部室へ行って欲しいな」


「了解。みんな、わかった?」

「はい」


「脱いだブーツは私の方で片付けておくから、そのまま放置して帰って大丈夫だよ」


汗のかき過ぎで余程満身創痍だったのか、歩夢の指示した通りにブーツを脱ぎ捨てた彼女達は、直ぐに部室へ向かい着替えを済ませると、早々に各々帰宅していった。






一度校門へ向かい、バスケ部全員の下校を見届けた俺と円香が再び体育館へ戻ると、歩夢が部室から回収してきたであろうレザースーツの内側を舐め回しながらまっていた。


「先輩、円香ちゃん、上手くいきましたね!」


体育館の傍らには、ナンバー順に並べられた部員全員分のブーツが揃えられていた。


右端の、4番のブーツの中を覗く。


通気性,吸水性共に皆無なレザースーツをつたい、全身中の汗という汗が集積された結果、中にはたっぷりと汗が溜まっていた。


この汗をどうするかって?

捨てるなんて、そんなもったいないことはしない。


この後、スタッフが美味しく頂くってわけだ。






俺たち3人は、土曜日でも部活の為に開放されている”実習棟”と呼ばれている南校舎へ侵入し、その中の家庭科室へ部員全員分のブーツを運んだ。


家庭科室の利用に関しては、調理器具を自前で用意する事を条件に、緑川が料理研究部から事前に承認を得てくれた。


SSS級の美少女の人望たるや、この学園の交渉事においては最強の切り札だ。





「よし、全員分、無事に運び終えたな」


約20人分のロングブーツ(汗入り)を運ぶのは流石に骨が折れたが、30分ぐらいかけてなんとかやりきった。


「後は、コレをいかに美味しく頂けるようにするかだね」


「ああ、汗汁(あせじる)料理、とくと味わわせてやろうぜ」


俺と円香は、料理を開始する準備の為、ジャージの上からエプロンに袖を通し、念入りに手を洗う。


「歩夢先輩、私たちの調理が終わるまで、レザースーツを舐め回して待っててもらえますか?」


「了解!じゃあ、あっちの机でペロペロしてるね!」


歩夢は、レザースーツを抱えて家庭科室の端の机へ移動し、宣言通り汗舐めを開始した。


改めて見ても、その汗を舐め取る姿の異様さたるや、江戸時代以前の日本であれば妖怪として後世に語り継がれてもおかしくない不気味さだった。


妖怪”汗舐め女”、いや紫藤歩夢。

”美少女の汗を食したい”という、そのお前の願い、俺たち兄妹が引き受けた。






「歩夢先輩、完成しましたよ!」


「どれどれ〜。わー!これが汗汁定食か!美味しそー!」


「お品書きはこちらになります」

「ありがと」


「じゃあ、私の方からメニューの説明をしていきますね」




「まずは、こちらの小鉢から説明致します」


「一品目【キュウリの浅漬け】になります」


「こちらは、21,22番の汗汁を揉み込んであります。キュウリの味付けといえば、やはりシンプルな塩味がベスト。汗の塩気とキュウリの風味をご堪能ください」


「2品目【小松菜のおひたし】になります」


「おひたしと言えばほうれん草の方がイメージが強いかと思いますが、小松菜の方がクセや苦味が少なく、その分汗汁本来の味を感じとって頂けるかと思います。こちらは、19,20番の汗汁に浸しております。」


「3品目【ナスの煮びたし】になります」


「通常はダシツユで煮詰めるところを、17,18番の汗汁で煮詰めました。ナスがヒタヒタになるまで染み込んだ汗汁が口いっぱいに広がる食感をお楽しみください」




「次は、魚と肉料理になります」


「魚の方は、【真鯛(まだい)のお刺身】になります」


「刺身といえば醤油で頂くのが一般的ですが、鯛のお刺身は粗塩で頂くツウな食し方もあり、塩味との相性は抜群です。汗汁の塩味と淡白な白身魚の刺身との相性の良さを、身を持ってご体感ください。こちらの醤油皿に、15,16番の汗汁をご用意しております」


「肉料理は、【水餃子(すいぎょうざ)】になります」


「餃子を、12,13,14番の汗汁と合わせております。汗汁の味をダイレクトに感じて頂くため、餃子には一切下味を付けておりません。餃子に包みこまれた肉汁と、少量の片栗粉を溶かしてトロミを付けた汗汁スープの夢のコラボレーションをお楽しみください」




「次は、主食となります」


「こちらは、暑い季節にピッタリの【そうめん】になります」


「麺つゆ代わりに、9,10,11番のそれぞれの汗汁につけて、違いを楽しみながらお召し上がりください。アクセントとして、ネギ,生姜,大葉,わさびの薬味もご用意しております。3種の異なる汗の塩気と、4種の薬味の組み合わせにより、新たなる味覚の境地が見つかるやもしれません」




「そして最後が、お飲み物になります」


「レギュラーメンバーの4,5,6,7,8番の汗汁は、こちらの各番号が刻印されたグラスにストレートで注いであります。ビブスの染み込みでは味わうことのできない、純度100%の本物の汗汁を生でご賞味ください」


「そしてこちらのジョッキが、そのレギュラーメンバー全員の汗汁を贅沢に混ぜ合わせた究極の一品【(みなと),三沢(みさわ),永塚(ながつか),香椎(かしい),袴田(はかまだ)スペシャルブレンド】になります。汗汁のロイヤルストレートフラッシュ、心ゆくまで酔いしれてください」




円香の説明が終わるやいなや、歩夢は飛びつくように食事を開始した。


最初のうちは、『美味しい!』『うまっ!』と言葉を発していた歩夢だったが、後半になるにつれ口数は減っていき、終いには無言でひたすら口を動かすだけとなっていた。


目のガンギマリ具合から察するに、喋る暇があるなら、目の前の汗汁に集中したいという気概が伝わってきたので、俺と円香も彼女が食べている様子を黙って見守るしかなかった。







「ご馳走様でした!!!」


最後に、スペシャルブレンドの残り数滴まで名残り惜しそうに舌で舐め取り、両手を合わせ食事を締めくくった歩夢。


恍惚(こうこつ)の表情を浮かべているところを見るに、俺たちの料理に満足して頂けたようだ。


もちろん、歩夢の現在の性力(スペル)は優に10000を超えているので、無事俺たちの目標達成だ。


「いやー、サイコーでした!今日この日の為に産まれてきたと言っても過言じゃないです!もう今死んだって、私の人生悔いはありません!」


今死なれたら、料理を提供した俺と円香が実刑を喰らいそうだから勘弁願いたい。


”汗汁料理殺人事件”として、後世に語り継がれることになりかねん。






「先輩、円香ちゃん、ありがとうございました。私、感謝感激です!」


そう言った歩夢は、ウワーっと、声をあげるほど感涙しだした。


泣くほど喜んでくれるとは、俺たちも頑張った甲斐(かい)があったな。


本来、体液を採取する為に、ここで玉ねぎでもカットしてもらおうかと思っていたが、その手間が省けそうだ。


歩夢の頬をつたう涙をろ紙に染み込ませて、円香が左手に握り込む。


快楽(パラダイス)昇天(マーケット)。OK、抗体ゲット!」


今回もこれで一件落着か。






「円香ちゃ〜ん、私の体液から、抗体は無事採取できたかにゃ〜、あははは」


歩夢のヤツ、さっきまで泣いていたかと思えば、今度はやたら陽気になっているようだ。


何か、様子がおかしいような···


「あはははは!楽しくなってきたにゃー!」


「お兄ちゃん、コレって」

「ああ、こいつ、濃厚な汗汁で酔っぱらってやがる」


汗で酔っぱらうとは、またバカみたいな設定のお出ましか。






「せんぱ〜い、今日はありがとうございました。何かお礼しないとですね〜」


「いや、体液を貰えたから、それで充分だよ」


「それは、円香ちゃんへのお返しじゃないですか〜。先輩にも何か···汗汁は完食しちゃったしな〜」


いや、汗汁は勘弁願いたい。


「そうだ!先輩みたいなクソキモい童貞男子には、やっぱりカラダでお返しするのが1番ですよね!」


え!?カラダで!?


そう言った歩夢は、上着とスポブラを一気に脱ぎ捨て、上半身裸となった。


Bカップの、小ぶりだが形の良い双丘が目に飛び込んでくる。


「どうですか、先輩。円香ちゃんみたいに大きくないですけど、私のおっぱいでも興奮してくれますか?」


自らの両手で挟み込むように胸の膨らみを押し上げ、その柔らかさを俺に披露する。


サイズは確かに大きくはないが、メスのカラダであることをアピールし、オスに見せつけるには、それで十分な価値はあった。


「ああ、エロい。凄くエロいよ、歩夢」


「えへへ、喜んで頂けて嬉しいです。あの、宜しければ、その、触ってみますか?私のおっぱい」


「ダメー!これ以上は浮気です!妹として見過ごせません!」


そう言って円香は、歩夢の前に立ちはだかり、俺の視線と侵攻を遮った。


「円香ちゃ〜ん、今日はほんと、ありがとね!」


酔っぱらいテンションの歩夢は、突如目の前に乱入した円香の背中に抱きついた。


「わわ、歩夢先輩、ちょっと、くすぐったいですよ〜」


「あれ、円香ちゃん」

スンスン。クンクン。


「ど、どうかしましたか?」


「もしかして、かなり汗かいてる?」


「はい、そうですね。私、元々汗っかきなのと、さっきまで料理していたので体が熱くなっちゃって」


クンカクンカ。クンカクンカ。

ふぅー、ふぅー。ふしゅー、ふしゅー。


歩夢の鼻息が荒ぶっているのが見て取れる。

その様相はさながら、獲物を間合いに引き込んだ、腹を空かせた獣のようであった。


「先輩、そこの炊飯器ですけど、白米って炊いてありますか?」


「あ、ああ。料理には使わなかったが、念の為1合分炊きあげて保温してあるぞ」


「じゃあ、円香ちゃんを、お借りしますね」


その”じゃあ”にどんな意味が含まれているのか、怖くて俺は確認したくない。


「え、歩夢先輩、何を」

「円香ちゃんを、借りますね」


「はい、妹を、宜しくお願いします」


有無を言わさぬ空気を察し、妹を人質として差し出した俺は、早々に家庭科室を後にしようと出口へ向かう。


「ちょっ、待ってよ、お兄ちゃん!」


「円香ちゃん、ちょっとこっちにきて、服を脱いでもらっていいかにゃ?」


「え?何で」

「いいから、脱いで」

「···はい」


妹を見捨てた俺は、ドアを閉め、廊下に座り込み、妹の無事を祈ることしかできなかった。


と思ったが、ただ待っているのももったいないので、俺の教室に向かい、後ろの席の女の椅子にアソコを擦り付けてこようかなと、腰を上げ実習棟を跡にした。

次回 歩夢視点 歩夢×円香回です。


次回 第4章 紫藤歩夢編 最終回です

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