暴走天使と呼ばれた男
暴走族の総長 狩屋帝夢が異世界に転生してかわいくて凶暴?な魔族達に翻弄されながら生きていく物語です。
「総長〜!!早く降りてきてくださいよ〜!!」
集会の時間を過ぎても熟睡していた俺は仲間の声で目が覚めた。
ブウォン、ブウォンと何台もの空ぶかしの音が静かな住宅街に響き渡る。
「すまん、すまん。今降りてくからよ!」
急いで特攻服に着替えようとする俺
「また鬼婆に怒られっからエンジン切って待っててくれ!」そう言って口笛を吹きながら窓を閉めた時、
ドアがそっと開く音がした瞬間、後ろから鬼神の如し殺気を感じた俺は、恐る恐る後ろを振り返った、、、
「だ〜れ〜が〜鬼婆だってー?もう一回言ってごらんなさい帝夢ちゃん♡?」
「うわっ!鬼婆、、、!!」
ドスッボコッ…ドスッ
「…ごめんなしゃい。」
顔面血塗れのまま仲間の所へ行った俺に特攻隊長のミナトが
「総長ーそんな顔して俺たちの前に出てきたら暴走天使の名が泣きますよ。」
ギャハッハッ!
特攻服の背中に背負った暴走天使の刺繍をネタに
みんなが大笑いしている。
「うるせー!バカにすんじゃねー!」
ポコポコ殴りながらも肩を組んでみんな笑い合ってる
こんな週末がいつもの光景だ。
(今の時間を誰にも邪魔されたくねえ、大好きなこいつらとずっと笑っていたい)
そんなことを願っている俺がまさか1ヶ月後に全く違う人生がスタートするとは1ミリも思っていなかった。