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第37話 『イザナギの決意/冰水の共鳴』

〜前回の仮面ライダーラグナロクは〜

 72,000の魂を贄とし、絶対悪アフリマンが遂に現世に再臨した。顕現した圧倒的な力の前にイザナギの戦士たちが次々と地に伏す中、黒瀬廻は己が内に眠る深淵を叩き、至高の極致『最狂クレイジェスト』へと至る。白銀の爆炎がアフリマンの一割体を霧散させたものの、それはあくまで「影」を払ったに過ぎなかった。

 戦いの傷跡は深く、黒瀬の心身を静かに蝕んでいく。

 一割であれほどの絶望ならば、本体が目覚めた時、世界はどうなるのか――。

 仲間の無力感が募る中、朝日奈は次なる戦いを見据え、イザナギ全体の「強化」という非情なまでに重い号令を下す。

「黒瀬くん、身体は大丈夫……?」

 氷室が、モニターを見つめたまま微動だにしない黒瀬の顔を恐る恐る覗き込む。黒瀬の表情に生気せいきはなく、ただ純粋な「力」の残滓ざんしがその瞳の奥で白銀の火花を散らしている。

「アフリマンとの戦いの上に、これまでの戦いの疲労の蓄積もあるし、少し休んだほうがいいんじゃないか?」

 涼風もまた、壁に背を預けたまま、どこか落ち着かない様子で言葉を添えた。

 だが、黒瀬は視線をモニターに向けたまま、感情の削げ落ちた声で答える。

「……問題ない。一割であれとなると、本体が動き出すまでに少しでも練度を上げておかないと間に合わないからな」

 その突き放すような、けれど焦燥に満ちた言葉にホールが静まり返る。自分たちでは届かない「極致」に足を踏み入れた黒瀬と、それを見届けることしかできなかった自分たち。その絶望的なまでの距離を、誰もが痛感していた。

「黒瀬くんの言う通りだ。……そして、今回の件で分かったことは、やはり黒瀬くんの他にも、我々も強化を手に入れなくては、今後の戦いでは勝てないということだ」

 重苦しい沈黙を破ったのは、朝日奈だった。

 一同を見渡すその瞳には、リーダーとしての冷徹な分析と、仲間を想う熱い意志が混在している。

「何か考えがあるんですか?」

 涼風が問うが、朝日奈はわずかに首を振った。

「……いや、正直ない」

「各家にも、宝珠チャームはもう無いからね」

 草壁が沈痛な面持ちで、自身の持つ大地之宝珠(ヨルズチャーム)覚醒之聖堂(アローザル)を見つめる。

 その時、それまでうつむいていた氷室が、ふと顔を上げた。

「……ねぇ。私たちが使える神話の力って、本当にこれだけなのかな」

 黒瀬以外の全員が首を傾げた。

「日本神話か……?」

 黒瀬は煎茶せんちゃすすりながら、氷室を横目に言った。その声は低く、疲労を感じさせた。

「さすが黒瀬くん。……うん、でも確証は無いし、そんな事に時間はけないよね。……ごめん、今の忘れて」

 氷室は少しだけ気恥ずかしそうに笑い、他に方法がないか考える。

「いや、全員が一気に動かなければ問題ないだろ」

 黒瀬が短くそう言った。空いた彼の湯呑ゆのみに、永倉がよどみのない動作で新しい茶をそそぐ。

 黒瀬の言葉は、氷室の突飛とっぴな着想を切り捨てず、一つの可能性として検討する余地を認めるものだった。

「氷室と黒瀬の言う通りかもね。調べてみる価値はあるから、試しに氷室と水崎で日本神話について調査してみれば?」

   ☆ ☆ ☆

 初夏の陽光が、吉野の深い緑を鮮やかに透かし出す6月。幾重いくえにも重なる広葉樹の合間を縫うようにして、氷室希愛(のあ)と水崎シズクは、丹生川上(にうかわかみ)神社へと続く石段を登っていた。

 市街地の喧騒は遠く、聞こえるのは豊かな清流の音と、若葉を揺らす湿った風の音だけだ。

「……ここが、丹生川上神社。すごく、綺麗な場所……」

 水崎が、生命力に溢れた深緑の境内を見渡して呟く。6月の湿気を帯びた空気が、歩いて火照った肌を優しく撫でる。

「なんなかんやで、結局来ちゃったね」

「うん、でもやっぱり凄いな〜丹生川上神社」

「なんの神様がいるの?」

 氷室は、朱塗しゅぬりの社殿しゃでんを背に流れる清流を見つめながら、穏やかに、けれどどこか畏敬いけいの念を込めて語り始めた。

「ここにはね、日本でもっとも力があると言われている水の神様たちがいるんだよ。今私たちがいる中社なかしゃまつられているのは、弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)。あらゆる汚れを清めて、命をはぐくむ『水そのもの』の女神様」

 氷室は、境内けいだいに響き渡る清流の音に耳を澄ませながら、隣に立つシズクを真っ直ぐに見つめた。

「シズクの優しさも、強さも、きっとこの神様と響き合えるはず。……だからシズク、ここでミヅハノメノカミの力を探してみて」

「えっ……希愛のあは? 一緒じゃないの?」

 不安げに問いかける水崎に対し、氷室は静かに首を横に振った。そして、鬱蒼うっそうと茂る社叢しゃそうの向こう、幾重いくえにも重なる山の稜線りょうせんの先へと指を向ける。

「私は、氷室神社に行ってくる。……あっち、北の方角にある天理の山奥に、氷室神社の総本社があるんだ」

 氷室が指差す先は、吉野の深い谷よりもさらに標高の高い、大和高原の地。

「あそこに祀られている闘鶏稲置大山主命ツゲノイナギオオヤマヌシノミコトに会ってくる」

「そっか。分かった、気を付けてね」

「うん、シズクもね」

 氷室は冰狼ヒョウロウの背にまたがる。

 その背に飛び乗ると、氷室は一度だけ力強く頷き、北の空へと駆け出した。

 ひづめ代わりの鋭い爪がアスファルトを叩く音はなく、代わりにシャリシャリと薄氷うすごおりを踏みしめるようなすずやかな音を残して、彼女の姿は深い緑の中へと消えていく。

 水崎は、その白い影が見えなくなるまで見届けた後、意を決して朱塗りの鳥居をくぐった。轟々(ごうごう)と鳴り響く吉野の川音かわおとに、自分の心拍を重ねるようにして。

   ☆ ☆ ☆

 氷室と水崎が調査に出てから、数時間が経過していた。

「……なぁ、水崎たち、大丈夫かな」

 壁際の方で、ここ数時間色んな筋トレメニューをこなしていた炎堂が、耐えきれなくなったように口を開いた。

「なんだ炎堂、何か心配ごとでもあるのか?」

 壁に背を預け、腕を組んでいた涼風が、薄く目を開けて問いかける。

「いや、涼風。お前は心配じゃねえのか? いまアイツらは、自分らの属性の最高神だか何だかに会いに行くんだろ? めちゃくちゃ心配じゃねえか!」

 炎堂の言葉に、鳴上が「確かに、最高神かどうかは分からないけど…」と呟きながら、鳴上は机に預けていた身体を起こす。

「賭ける価値があるから見送った訳だし、二人が強いことは炎堂くんもよく理解わかっているだろ?」

「まあ、それはそうですけど」

 炎堂と鳴上の間に辛気臭い空気が出来上がるのを感じたのか、黒瀬が間を割ってきた。

「そんなことより…。俺は氷室家に用があるんだが、少し席を外してもいいか?」

 そんなことより?と炎堂にツッコまれるが、黒瀬はそれをスルーした。

「今のところ邪神が動く気配は無いから構わないけど、何をしに行くんだい?」

 朝日奈は当たり前な質問をする。

「……千鶴さんに会ってきます」

 黒瀬はそう短く答える。

「了解。邪神が動き出したときには俺らでどうにかするから、黒瀬くんは気にせず訊きたいことを思う存分、訊いてくるといい」

 鳴上の言葉に呼応するように、草壁も茶を置き、落ち着いた声で同調する。

「任せなさい。あんたらもそれで良いでしょ?」

 鳴上に次ぐ後輩の面倒見の良さを持つ草壁は、ちゃんと三年ズの方にも確認を取る。

「俺は構いませんよ。会長としてやる事もありますからね」

 涼風は生徒会資料と勉強道具を円卓の上に置く。それを見て炎堂は「道中気を付けてけよ」と言いながら勉強道具を出した。

「ああ、行ってくる…」

 メインホールを出ようとした黒瀬だったが、自動ドアの前で突然足を止め、後ろから着いてこようとしていた永倉の方に振り向いた。

「廻? どうしたの?」

 不思議そうに小首をかしげる永倉に対し、黒瀬は静かだが拒絶ではない、明確なトーンで告げる。

「月夜。今回は俺一人で行って来るから、お前は涼風たちと一緒に邪神への警戒をしといてくれ」

「……うん、分かった。でも、何かあったら直ぐに呼んでよね」

 永倉はそれ以上追及せず、黒瀬の瞳の奥にある決意を読み取って、その場に踏み止まった。

 ――黒瀬は一人、メインホールを後にする。

不落ノ八咫烏(フライトクロウ)またがり、エンジンを吹かし、氷室邸へと向かった。

   ☆ ☆ ☆

 走り始めて10数分後、黒瀬は不落ノ八咫烏(フライトクロウ)を門前に停め、エンジンを切って降りた。

 門扉もんぴを叩こうと右手を前に出すが、それよりも先に、氷室家の従者が内側から静かに扉を開けた。

「黒瀬様。本日はどのような御用向きでしょうか」

「千鶴さんに会いに来た。不躾ぶしつけな訪問とは存じているが、お取次ぎ願えるか?」

「承知いたしました。……奥様に確認を取りますので、少々こちらでお待ちください」

 従者は慇懃いんぎんに一礼すると、音もなく門の奥へと消えていった。

 一人取り残された黒瀬は、重厚な門構えを見上げながら、ポケットの中にある一つの宝珠チャーム指をかける。

 ーーー

 数分と経たぬうちに、先ほどの従者が戻り、門を大きく開け放った。

「お待たせいたしました。奥座敷にてお待ちです。どうぞ、こちらへ」

 案内された奥座敷は、凛とした空気が張り詰めていた。

 当然のように千鶴が上座に座り、そこから一メートルほど距離を置いた位置に敷かれた座布団へ、黒瀬は腰を下ろした。

 千鶴は手際よく煎茶を淹れ、湯呑みを差し出す。

 互いに一口、静かにその熱を喉に流し込んだ。

 やがて千鶴は、胸元の高さで湯呑みを止め、伏せていた目をゆっくりと黒瀬に向けた。

「それで……いったいどんな用件で来たのかしら?」

 その問いを待っていたかのように、黒瀬は湯呑みを畳の上に置くと、居住まいを正して千鶴を見据えた。

「……前に、千鶴さんが俺に託してくれた未完成の宝珠チャームのことで、訊きたいことがあって来ました」

 黒瀬はポケットから破壊之宝珠(デストロイチャーム)を取り出して、千鶴の前に置く。

 かつては何も描かれていなかった空の器が、今は水色の神力を帯びた「破壊」の象徴へと姿を変え、畳の上で静かに存在感を放っている。

「これは、あの時千鶴さんから頂いた未完成の宝珠チャームが俺の固有能力(ユニークスキル)完全錬成(クリエティ)”により生み出されたものです」

 千鶴は、二人の間の畳に置かれた宝珠チャームを凝視した。その瞳に、驚きというよりは「やはり」という得心とくしんの色が浮かぶ。それを確認した黒瀬は話を続ける。

「……完全錬成(クリエティ)の名を知るのはその後のことでしたが、この宝珠チャームをキッカケに、俺は自分の中にある力の存在に気がつくことができました」

 本来、固有能力(ユニークスキル)は一人一つしか肉体には刻まれない。だが、黒瀬はこの破壊之宝珠(デストロイチャーム)の無意識での生成をキッカケに絶対攻略(フルスキャン)以外の能力を掴み取った。

 黒瀬の告白に、千鶴はどこか穏やかな、慈しむような笑みを一瞬だけ浮かべた。

「そうですか。お役に立てたのなら何よりです」

「千鶴さんは、俺に渡すときに『俺になら使えるはずだ』と言ってこの宝珠を渡しました。いったい俺に、何を感じ取ったんですか?」

 黒瀬の真っ直ぐな問いに、千鶴は持っていた湯呑みを静かに畳の上へと置いた。

 一メートルという距離が、今はもっと近いようにも、あるいは果てしなく遠いようにも感じられる。

「………私がフレイヤとして戦っていた時のことです」

 千鶴は湯呑みを置き、静かに、けれど鮮明な記憶を辿たどるように話し始めた。

「氷室家に刻まれる固有能力(ユニークスキル)が“心体凍結(オールフリーズ)”なのはご存知でしょう。心体凍結はその名の通り、対象の肉体のみならず、その心をも凍りつかせる能力スキルです。現役の頃の私は、それを多用していました」

 千鶴の語る過去——それは二代目ラグナロクが誕生する以前。ゾロアスター側はアスラを用いて頻繁に現世を索敵し、侵攻の機会を伺っていた。千鶴や雷蔵、他にも各家の先代はフレイヤやインドラとして、その見えない脅威を幾度も退けてきたのだという。

「アスラと対峙し、その心核を凍らせる……。そんな死線の淵で相手の心に触れる機会が多かった私は、いつしか感覚的に、相手の心の形……その『器』の在りようが見えるようになりました。……凍てつく一瞬、その魂がどんな色をしているのかがね」

 千鶴は、静かに自分の右手を見つめた。

「そんな私が、貴方からその『形』を感じ取ったのは……あの日、眠ってしまった希愛のあを貴方がここまで送り届けてくれた、あの日のことよ」

 黒瀬の脳裏に、グレンデルと戦ったあの日のことを思い出す。戦い疲れて眠った氷室を抱え、氷室邸を訪れた。従者に彼女を引き渡し、帰ろうとした自分を、千鶴が呼び止めたあの一瞬だ。

「貴方が希愛を従者に預け、我が屋敷を去ろうとした時……私は貴方の肩にそっと手を置き、礼を言ったわね。……ほんの一瞬の接触だったけれど、私の指先には、貴方の内側にあるものが流れ込んできた」

 千鶴は視線を上げ、真っ直ぐに黒瀬を射抜いた。

「驚いたわ。二代目ラグナロクというからには、さぞ血の気の多い、あるいは絶望に満ちた魂を抱えているのかと思っていたけれど。……貴方の肩を通して私の指が触れて感じ取ったのは……底なしの『虚色うつろいろ』だった」

「……虚色?」

 聞き慣れない言葉に、黒瀬は眉を寄せる。

   ☆ ☆ ☆

「「はぁ、はぁ、はぁ、……ッ!」」

 同時に上がった二つの息遣いは、しくも同じ絶望のふちに立っていた。

 氷室希愛は、天理の山奥に佇む総本社にて闘鶏稲置大山主命ツゲノイナギオオヤマヌシノミコトから。

 水崎シズクは、吉野の深い緑に抱かれた中社にて弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)から。

 二人は今、日本神話の原典が課す、逃れようのない「試練」の渦中かちゅうにいた。

 水崎シズクの視界をふさいでいるのは、もはや物理的な「水」ではなかった。目の前に立つミヅハノメノカミは、慈悲深い女神のかたちをしながらも、その足元から広がる水面は巨大な「鏡」となって、シズクの足元を写し出している。

「……水は万物をうるおすが、同時にすべての形を奪い、一つの大きな流れへと同化させることもできる。果たして貴女の現在いまの実力で、私に打ち勝つことはできるでしょうかね」

 女神が静かに手を振ると、鏡のような水面にシズクの「心」が映し出された。それは、イザナギのメンバーとして戦いながらも、どこかで「自分はサポートでいい」「誰かの後ろにいればいい」と、一歩引いて自分を守っていたシズクの心の弱さ、そのにごりだった。

「貴女はいつもそうだった。常に彼らの一歩後ろで戦ってきた。彼らの強さに甘えてきた。そんな貴女に私を授けるだけの価値があるのですか?」

 ミヅハノメの言葉と共に、周囲の空間が巨大な「滝」へと変貌する。頭上から叩きつけられるのは、物理的な質量を超えた神罰の如き激流。水崎の膝が折れそうになり、思わず変身する。だがミヅハノメの力は強大で、ナーイアスの装甲は悲鳴を上げる。

「そんなの……分かんないよ……!!」

 ナーイアスは、いや、水崎は自身に降りかかる、魂さえも押し潰さんとする水圧に耐えながら答える。

「ほう……。それはどういう意味ですか?」

 ミヅハノメは、水崎がつむごうとしている言葉の意を理解していながらも、あえてその本人の口から、魂の形を吐き出させようと問いを重ねる。

「私には、アフリマンを倒す力なんてないし、ましてや、幹部一人すら倒す力もない……。でも……!」

 シズクは、滝行のような激流の中で、震える手を強く握りしめた。脳裏に浮かぶのは、自分を救ってくれた、あの不器用な男の背中。

「……あいつの、もと姐御として、少しでも黒瀬の役に立ちたいの!!」

 叫びと共に、シズクの瞳から青い火花が散る。

「黒瀬だけじゃない……! 炎堂も、希愛も、みんながボロボロになって戦ってるのに、私だけが『後ろで祈ってるだけ』なんて、もう嫌なんだ! たとえ私に攻撃する力がなくても……みんなが絶対に倒れないように、全部、私が受け止めてやるんだから!!」

 その瞬間、水崎を押し潰そうとしていた激流が、一瞬にしていだ。

 水崎の周囲を渦巻いていた「黒い濁り」が、彼女の覚悟というフィルターを通ることで、透き通るような純青じゅんせいの光へと浄化されていく。

「……面白い。己の無力を認め、なお『盾』として最前に立つと言うのですね。……その泥臭い執念、我が水鏡みかがみに免じて認めましょう」

 ミヅハノメのすがたが、わずかに微笑んだように見えた。水崎のてのひらの中に、一滴の雫が集まり、それは見たこともない輝きを放つ宝珠チャームへと形を変えていく。

   ☆ ☆ ☆

「……っ、クソッ! 次から次へと……!」

 炎堂こと、アドラヌスは灼拳ヤールングローヴィを地面に叩きつける。

 場所は東京、高層ビルが立ち並ぶ市街地の一角。かつての日常は邪神の咆哮ほうこうにかき消され、アスファルトには巨大な亀裂が走っていた。

 朝日奈(アラマズド)たちが現場に急行してから、すでに一時間が経過していた。

「炎堂、一旦下がれ!これ以上の深追いは危険だ!」

 涼風ルドラが叫び、風の刃で敵の進軍を牽制するが、その呼吸は荒い。鳴上インドラ草壁ヨルズも、永倉エレボスでさえも連戦による神力の枯渇から、その立ち姿には隠しきれない疲労が滲んでいた。

 アフリマンこそ不在だが、その代行者として現れた「二人の新しい邪神」の力は、これまでのアスラや邪神とは一線を画しており、幹部たちとは、また違う強さを誇っていた。

 「おいおい、こんなもんなのか? 仮面ライダーって奴らはよ」

「ファフニールの奴から注意しておけと念を押されていたが、大したことないな」

 二体の邪神、ザハークとガルマは嘲笑あざわらいながら、神力を凝縮させた禍々しい光弾を目前に形成する。

 万事休す。朝日奈たちが死を覚悟したその瞬間、戦場の静寂せいじゃくを、空を切り裂くような凶悪なエンジン音が蹂躙じゅうりんした。

 高層ビルの間を縫い、黒銀こくぎんの影が飛来する。

 不落ノ八咫烏(フライトクロウ)が、瓦礫の山を跳躍ちょうやく台にして地面から数メートルもの高さを「飛翔」し、敵とイザナギの面々の間を弾丸のように横切った。

「……何ッ!?」

 空中、横転するバイクの上で、黒瀬は無造作に召喚した冰弓――アルテミスを引き絞る。

 放たれた冰の矢は、ザハークとガルマが放とうとしていた光弾の中央を寸分の狂いもなく貫き、その先のザハークたちをも射抜いた。

 光弾の爆散により生じた爆風の中、不落ノ八咫烏がアスファルトに荒々しく着地し、黒瀬はエンジンを吹かしながら、朝日奈たちの前に立ちはだかる。

「「「……黒瀬!」」」

「遅くなった。……だが、間に合ったな」

 黒瀬の瞳には、かつての疲弊はない。その背中からは、遠く離れた二人を支えきった確信に満ちたオーラが溢れていた。

「来たかラグナロク……! 」

 ザハークが、アルテミスの矢で傷ついた肉体を神力で無理やり再生させながら、怒りに任せ、周囲の水分を吸い尽くす枯渇の波動を放とうとする。

「ザハークにガルマか、」

 黒瀬は固有能力(ユニークスキル)絶対攻略(フルスキャン)”で二人を解析する。

(両者ともなかなかの強さだが、幹部四人とは違って能力に長けた奴らのようだな)

「まずはその強さから見せてもらうか」

“クレイジェスト、ローディング”

「変身」

“仮面ライダーラグナロクWITHクレイジェスト”

“万路終焉・夜叉鴉”

 変身と共に愛刀をその手に握り、ラグナロクはザハークとガルマをその眼に捉える。

「朝日奈さん、こいつらは氷室と水崎が到着するまで俺が引き受ける。だからアスラたちは任せましたよ」

「……分かった!お前たち、動けるな?」

 黒瀬が来たことで、それと氷室たちが必ず来ると、信じ直せることが出来たイザナギは再び奮起する。

   ☆ ☆ ☆

 神域を支配する絶対零度の吹雪。

 氷室は、ツゲノイナギの圧倒的な神威かむいの前に膝をつき、変身解除へと追い込まれていた。

「ハァ、ハァ、ハァ……ッ」

「弱い。自ら戦いを挑んでおきながら、この様とはな。……所詮、神の力を借りるだけの矮小わいしょうな人間に過ぎぬか」

 ツゲノイナギの冷徹な声が、凍てつく空気を震わせる。だが、氷室は震える手で再び宝珠チャームを掴み、ドライバーへと押し込もうとした。

「……っ、まだ、だ。まだ、終わらせない……!」

 その瞬間、氷室の脳内に焼けるような激痛が走った。

「あああッ!!!」

 かつて鳴上が言っていたように、短時間での過剰な連続変身は脳に対して深刻な負荷を掛けるのだ。

「愚かな。その身を焼き切ってまで、なぜそこまでしてこの私に助けを、力を求める。……貴様一人だけで、この場を逃れ、静寂の中で生きることもできようものを」

 ツゲノイナギの問いに、氷室は顔を上げ、執念しゅうねんに燃える瞳で老神を睨みつけた。

「……逃げる?……そんなの、絶対にしたくないです」

 脳裏に浮かぶのは、あのクリスマスの日に自分を置いて、一人で絶望の渦へと消えていった黒瀬の背中。

 自分の無力さが、彼を独りにした。彼に「俺が悪いんだ」と言わせてしまった。

「私はもう……二度と、黒瀬くんを一人になんてさせない!これ以上、黒瀬くんに全てを背負わせたくはない!」

 氷室は、激痛に震える指先で、首元の雪の結晶のネックレスに触れた。あの日、雨宿りの中で黒瀬が着けてくれた、たった一つの贈り物。

「……あの日、私はただ、彼の背中を見送ることしかできなかった。……でも、今は違う。私が彼の力になりたい。……黒瀬くんの隣で、一緒に戦いたい!!」

 それは、神への挑戦状ではなく、一人の少女としての切実な告白だった。

「……フ。己の身が凍てつくこともいとわず、ただ一人の少年のためにその熱を燃やすか」

 ツゲノイナギの纏う神気が、ふわりと和らいだ。

 吹き荒れていた殺人的な吹雪が、氷室を祝福するように、穏やかな光の粒子へと姿を変えていく。

「……良かろう。その純粋なる意志、大和の厳冬げんとうに刻むがいい。……氷室の娘よ、我が氷雪をその身に宿し、望む者の元へ駆けるがいい」

 老神の姿が光の中に溶け、氷室の手の中に、白くまばゆい輝きを放つ宝珠チャームが降臨した。

   ☆ ☆ ☆

「ははっ、……さすがラグナロク。聞いていた以上にやるね」

「ああ、思いのほかな」

 東京の焦土。ザハークとガルマは、白銀の鎧にわずかな火花を散らすクレイジェストを見つめ、未だ余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)といった様子で嘲笑あざわらっていた。

 それに対してラグナロクは、少しばかり息が切れているのか、肩がかすかに揺れていた。

「おやおや? でも、なんか疲れが感じられるなー。……仕留めるなら、今かな?」

 ザハークが、枯渇こかつの波動を指先に集めながら、分かりやすくあおる。ガルマもまた、暴虐の神力をたぎらせ、クレイジェストの首筋を狙っていた。

「……ふ、……ふははは!」

 窮地の中、突然ラグナロクが笑いの声を上げる。

「……何がおかしい。死を前にして、狂ったか?」

「ははははは…。いやー…実に滑稽だと思ってな。……残念だったな、……ザハーク。俺をそう簡単に仕留められると勘違いしていたなんてな」

 ラグナロクが夜叉鴉をゆっくりと引き抜き、その切っ先を二体の邪神に向ける。

「残念だが、……こっちには、とっておきの『切り札(ジョーカー)』が、残ってんだよ!!」

 驚愕に目を見開くザハークとガルマ。

 イザナギの面々が見上げる中、空を駆ける二体の式神――冰狼ヒョウロウ蒼鯨ソウゲイが水流のうねりの中を虹のような軌跡を描きながら戦場に舞い降りた。そこには氷室と水崎も居た。

「「みんな!遅れてごめん!」」

 氷室と水崎は全員のもとに駆け寄る。氷室は素早く全員の治癒を済ませる。

「お?なんか体力を回復した感じがするな」

 炎堂アドラヌスを始め、その感覚は全員が共通して感じ取っていた。永倉エレボスのもとには黒瀬ラグナロクが向かい、その終焉の力、元は自分の宝珠から創られたこともあり、その体力と神力を回復させる。

「……めぐる、ありがとう」

 もう一踏ん張りいけるな?と確認を取ったラグナロクは氷室と水崎を見つめる。

「手に入れたみたいだな」

 二人は「勿論」と答えながら頷く。

「相手はザハークとガルマだ。氷室はガルマを、水崎はザハークを頼む。俺は二人を援護するから、朝日奈さんたちは、もう一踏ん張りお願いします」

 ラグナロクの冷静かつ、全幅の信頼を置いた指示に、満身創痍だったイザナギの面々が再び武器を握り直す。

「……ハッ、了解だ。お前ら、主役の座は譲っても、露払いぐらいは意地を見せようぜ!」

 アドラヌスが拳を鳴らし、朝日奈(アラマズド)もまた不敵に微笑んで頷いた。

 ザハークとガルマは、自分たちの「余裕」を瞬時に上書きした二人の少女を、忌々(いまいま)しげに睨みつける。

「……舐めるなよ。小娘が二人増えたところで、この渇きは止まらねえよ!」

「まとめて砂に還してくれる!!」

 二体の邪神が、最大級の殺意を込めた神力を練り上げる。

 だが、氷室と水崎は動じない。二人は顔を見合わせ、力強く頷くと、手にした新たな宝珠チャームをドライバーへと叩き込んだ。

“ツゲノイナギ” “ミヅハノメ” “ローディング”

 戦場に、かつてない清冽な音色が響き渡る。

 水崎の周囲には、あらゆる穢れを拒絶する「浄化の海」が広がり、氷室の足元からは、熱量さえも奪い去る「深淵の氷」が結晶となって咲き乱れる。

「「変身!!」」

“The eternal abyss of ice that stops the passing time and protects the beloved person in a cradle of silence.(過ぎ去る時を止め、愛しき者を静寂の揺り籠で守り抜く、深淵なる古の氷。)仮面ライダーフレイヤ WITH ツゲノイナギ”

“The vast ocean that washes away all sins and guides all lives to the future.(全ての罪を洗い流し、全ての命を未来へと導く広大なる浄化の海。)仮面ライダーナーイアス WITH ミヅハノメ”

 光の中から現れたのは、これまでの姿とは一線を画す、神々しき鎧を纏った二人の姿だった。

「なるほど、確かにこれは一筋縄ではいかないな」

 ザハークたちは自分たちのもとにもアスラを召喚する。

「やれやれ、アイツらの相手は俺がする。二人は、思う存分に暴れろ。ツゲノイナギとミヅハノメの力、見せてくれよ」

「「おっけー♬」」

   ーーーーー

 ガルマが咆哮ほうこうと共に、大地を爆ぜさせながらフレイヤへと肉薄する。その手には、あらゆる物質を塵へと変える「暴虐」の神力が、巨大な斧の形となって凝縮されていた。

「小娘が……その澄ました顔ごと、叩き潰してくれるわッ!」

 振り下ろされる断罪の一撃。だが、フレイヤは一歩も引かず、ただ静かに右手を差し出した。

「……遅いよ。あなたの時間は、ここで終わり」

心体凍結(オールフリーズ)ーー。』

 瞬間、フレイヤの指先から、光さえも凍りつくような純白の冷気が奔流ほんりゅうとなって溢れ出した。ガルマの放った破壊の波動は、フレイヤの肌に触れる直前で「静止」し、物理的な質量を持った白い冰の結晶へと変えられる。

「なっ……馬鹿な、私の神力が凍っただと!?」

「……止まれ」

 フレイヤが地を蹴る。その移動の軌跡に、瞬時に氷の道が形成される。ガルマの懐に飛び込んだフレイヤは、掌をその胸元へ当てた。

 ピキリ、という硬質な音が響く。ガルマの巨体が、足元から急速に純白の檻に閉じ込められていく。熱量も、意志も、神力さえも逃がさない。それが、ツゲノイナギが授けた「玄冰げんぴょう」のことわりだった。

   ☆ ☆ ☆

 一方、ザハークの「枯渇こかつ」の雲に包まれたナーイアスは、舞うように水流を操っていた。

 ザハークが放つ砂の嵐、触れるものすべてを干上がらせる死の霧。それらはすべて、ナーイアスの周囲に展開された「浄淼じょうびょう」の水膜に触れた瞬間、清らかな飛沫しぶきへと浄化されていく。

「くっ……吸い尽くせぬというのか! この俺の渇きを上回るほどの水だと!?」

「……あなたの渇きは、憎しみでしかない。……そんなの、私の海には届かないよ」

 ナーイアスが優雅に腕を振るうと、戦場に溢れていた死の砂が、透明な水流へと書き換えられていく。ザハークの足元が巨大な渦となり、その神威を根こそぎ削ぎ落としていった。

   ☆ ☆ ☆

「……いい。……二人とも、最っ高だ!」

 その光景を背後で見ていたラグナロクが、夜叉鴉を鞘に納め、一気に神力を爆発させた。

 周囲を取り囲んでいた数千のアスラたちは、その覇気に圧倒される。

祓魔ノ刻(エクソシスムタイム)最狂ノ一閃クレイジェストスラウター

「華々しく、散れ」

 ラグナロクは一振りで全てを薙ぎ払い、納刀と共に変身解除する。

「ふぅー…」

   ☆ ☆ ☆

「俺たちも一気にキメるぞ!」

導軌ノ刻(ガイダンスタイム)祓魔ノ刻(エクソシスムタイム)

火炎アドラヌス疾風ルドラ雷鳴インドラ大地ヨルズ光輝アラマズドノ聖刃(サークレッド)暗黒ノ一閃(エレボススラウター)

 イザナギの全メンバーが、それぞれの武器に最大級の属性エネルギーを充填じゅうてんする。アドラヌスの獄炎、ルドラの旋風、インドラの雷光、ヨルズの大地、アラマズドの裁き、エレボスの闇。六つの光が一点に重なり、巨大な光の濁流だくりゅうとなって戦場のアスラ軍勢を文字通り一掃した。

   ☆ ☆ ☆

「これで終わりにするから」

 フレイヤはドライバーにある宝珠チャームを操作する。

加護ノ刻(ディヴァインタイム)

「私が、看取ってあげる。

玄冰ノ洗礼(ツゲノイナギハピネス)

 フレイヤは大きく跳躍し、空中で氷の翼を広げる。その周囲に展開された無数の極寒の刃が、絶叫するガルマを串刺しにし、最後の一撃――絶対零度のキックが、ガルマの心核を粉砕した。

   ☆ ☆ ☆

 同じ頃、ナーイアスも宝珠チャームを起動した。

加護ノ刻(ディヴァインタイム)

「貴方の罪…洗い流してあげる」

浄淼ノ洗礼(ミヅハノメハピネス)

 戦場すべてを飲み込むほどの巨大な水の咆哮。ザハークの肉体は、逃げ場のない水の牢獄の中に閉じ込められ、動けなくなったその肉体にキックを叩き込まれた。ザハークは、その「存在」そのものを清められ、泡となって消滅していった。

   ☆ ☆ ☆

 氷室と水崎は変身解除すると同時にその場に足から崩れ落ちた。それを見た涼風と炎堂は直ぐに駆け寄った。

「大丈夫か、氷室」

「うーん、少し疲れたかも」

「水崎もかなり疲労が溜まってるな。腕の筋肉とかほぐさないとだな」

 炎堂はスポーツ選手によくある疲労と似ている点を見つけて、水崎にマッサージをする。

「ありがとう、炎堂。今日は本当に疲れた。……でも、自分に足りなかった所とか、自分に出来る事とか、大事な事を見つめ直せた気がするから、今日は今までで一番最高な日になった気がするよ」

 水崎は黒瀬のことを見ながら答える。

「そうか、なら良かったよ」

 微笑む黒瀬を見て、氷室を始めとした三年ズは笑う。そんな黒瀬の肩を後ろから朝日奈が手を置く。

「黒瀬くん、こんな時にすまないが、千鶴さんの所に行って何か分かったのかい?」

「……まだ最後まで訊きたいことは訊けてません。邪神がでましたからね」

「そうか。分かった。今度、二人が会える機会を設けようと思っているから、その辺は安心してくれ」

「ありがとうございます」

 崩壊した街並みの向こう、沈みゆく夕日が戦士たちの影を長く引き伸ばす。手に入れた新たな力、深まる絆、そして未だ明かされぬ黒瀬の「色」。

 決戦の足音は、静かに、けれど確実に近づいていた。

ーーーーーーーーーー

【仮面ライダーフレイヤに関する現在公開可能な情報】

玄冰之宝珠(ツゲノイナギチャーム)

身長200cm 体重99kg パンチ力75t キック力110t ジャンプ力88m(ひとっ飛び) 走力1.7秒(100m)

必殺技 玄冰ノ洗礼(ツゲノイナギハピネス)

【仮面ライダーナーイアスに関する現在公開可能な情報】

浄淼之宝珠(ミヅハノメチャーム)

身長204cm 体重98kg パンチ力74t キック力96t ジャンプ力91m(ひとっ飛び)走力1.8秒(100m)

ーーーーーーーーーー

次回予告

 氷室と水崎が手にした「最高神」の力。

 覚醒をげた仲間たちの背中を見つめ、残された者たちは己の拳に宿る「熱」と「重み」を問い直す。黒瀬たちに追いつくべく、熱き火群ほむらを抱く炎堂武尊と、更なる高みを目指す草壁美土里が、いにしえの神域へと足を踏み出す。

 灼熱の試練と悠久の静寂を越え、魂の純度を極限まで高めた時、二つの命は新たな神話の扉を叩く。

 揺るぎなき覚悟の咆哮ほうこうが、荒ぶる神々の心をも焼き尽くす。

第38話:獄炎ごくえん咆哮ほうこう/沃土よくど凱歌がいか

 仮面ライダーラグナロク第37話『イザナギの決意/冰水の共鳴レゾナンス』を読んで頂きありがとうございます。柊叶です。

 今回は作るのにかなりの時間を要しました。理由としましては、一人ひとりに、どんな試練を与えるかをずーーーーーっと考えていたからです。後半他のメンバーたちと重なっては良くない、とか。あー、前ので使ったから今回使えない、とか。ならないようにかなり考えさせられました。ですが今日この時、漸く完成致しました。

 そして次回はサブタイトルの通り、炎堂と草壁のパワーアップが見て取れますね。他にも本編の最後に黒瀬が再び千鶴と会う“振り”が感じられます。楽しみでいてくれれば嬉しいです。

 それでは次は38話でお会いしましょう!残すところ、あと1クール!!《え?あと12話!?!?》

柊 叶

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