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MINKU エピソード2 SPACE MINKU  作者: 榊 直 (さかき ただし)
1章 再び時空を超えて
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第4話 アーリー

ずいぶん洞穴に隠れてから時間が立っていた。


「コング・・神様の所に行ける場所は、あとどれくらいなんだろうか?」


キューが尋ねた。


「うむ。まだぜんぜんだ。4分の1ぐらいか」


「少し冷えてきた。日没も近い」ジルが言った。


「私、現代の世界でアーリーがイヤリングを持ってきた時、アーリーが落としていった物があるの。たぶん、アーリーの首に付いていたのが、落っこちたのだと思うわ」


ちいは黄色のホイッスルのような物を見せた。

「うむ。ホイッスルのようだ」


「ちょっと見せて」ジルがホイッスルを分析した。


「良くわからないが、複雑な作りだ。ただの笛ではないようだが。魔力も感じられる。使い道が分からないな」


「ふ、吹いてみたらどうだろう?」キューが言った。


「うむ。良いだろう。ガイコツ騎士もいなくなった。吹いてみよう」


コングは黄色のホイッスルを吹いた。

ピロ~ ピロ~リ~

皆は緊張して、笛の音を聞いていた。しかし、何も起きなっかた。


「何もおきないじゃないか」とコング。


「ちい、返すぞ」コングがちいにホイッスルを返そうとした時、

大きな鳥が頭上から羽ばたいて降りてきた。皆は天を見上げた。


「アーリーだ!」ちいが叫んだ。


アーリーは謎の鳥で、魔法で入れない場所も移動でき、前回は時空も超える事が出来た。


「アーリー!久しぶりね!」ちいは喜んだ。


「呼ばれたからね~笛を吹いただろう?」


「お前を呼べるのか?この笛」コングが言った。


「そうだ!頼みがある。神の国へのドラゴンがいる場所へ連れてってくれないか?」


「う~ん。おいら、あのドラゴン嫌いなんだよな~」


「そう言わずに!」コングがお願いした。


「う~ん。いいよ。連れてくよ。大サービスだよ」アーリーは承諾した。


「よし、みんなアーリーに乗るんだ」コングが言った。


アーリーは大きな鳥だったが、さすがに4人は窮屈(きゅうくつ)だった。


しかし、みんなしがみつき乗ったのである。


「う~ん。重いなぁ」


「頑張れ!アーリー。場所はここだ」


地図をアーリーに見せた。


「了解!いっくよ~」


アーリーは羽ばたき、バサバサと飛び立った。


雨がブワッと降ってきて、みんなの姿が消える聖水は取れてしまった。


「アーリーがいなかったら、危なかった。消える聖水ももうないし」キューが言った。


もうすっかり夜も更けて、真っ暗闇だった。

アーリーは不思議な飛び方をした。

突然ワープのような、空間が灰色になった。ただ空中を飛んでいるだけではないようだ。


「たぶん、俺達は歩いては目的の場所へは着けなかったかもしれない。アーリーは魔法のバリアーを避けたりして飛行している。ジーズの森の奥はとても神秘な場所なのだろう。アーリーが来てくれて良かった」


ジルが言った。


「うむ。たぶん歩いていくと、何回も同じ道をループさせられたかもな」とコング。


「もうすぐ着くよ。ちょっと最大の魔法陣を通り抜けるから、みんな目をつぶって、しっかりつかまってっくんろ」


辺りはフラッシュして光った。雷が横から走っていた。風も強く、嵐のようだった。


「わ~!こ、こわい・・ちいたん!」


「キャ~キュー!怖い!つかまってね~!」


しだいに嵐が弱まってきた。


ジーズの森で困ったコング達。鳥のアーリーが来てくれて、ドラゴンの所へ連れてってくれました。

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